今日は何色?

保護猫、ななも7歳。
大人になり落ち着いてきましたけど、まだまだ遊ぶの大好きです。

九州の旅3日目、旅は一期一会

2024-12-13 18:30:30 | 2024年九州へ

九州の旅も3日目。

豊山荘から歩いて10分ほどの場所にあるのが天然坊主地獄。(ここは別府地獄巡りの6地獄には含まれていません)

こちらに幻の温泉と言われる「鉱泥温泉」があります。

なぜ「幻」なのか。

それは午前中しか入れないから。管理が大変なのでやむを得ず午前中のみだそうです。

HPによると、天然坊主地獄から湧き出る熱泥は鉱泥(こうでい)と呼ばれ、温泉成分を含み体に良い効果をもたらすそう。戦後、別府の国立病院では傷病兵にこの泥を温湿布にして治療していたそうです。当時の院長だった高安慎一博士の依頼により、多くの人が全身で泥湯につかる鉱泥浴(こうでいよく)ができるように造られたのが「鉱泥温泉」なんですって。

私たちは歩きだったけど、駐車場から5人の女性グループが歩いてきて受付で一緒になりました。

しかし、受付には誰もいない・・・この時女性グループのお姉さま方が探しに行ってくれて。それでも見つからなかったのですが男湯から出てきたお兄さんに聞いてくれたんです。すると、

「おばちゃん1人で受付と温泉の説明と泥の管理をしているから、もう少し待てば戻ってくると思う」と。

こちら営業中は1人の方で全て管理しているそうなんですよ。初めて入る方には説明をしなければならないので受付から離れることもよくあるそうです。

少し待っているとおばちゃんが戻ってきたのでお金を払い、5人グループのお姉さま方と一緒に説明を聞き鉱泥温泉へ。

おばちゃんから説明がありますが、鉱泥は顔に塗ることはできません。そういう泥湯が日本にはありますがここの鉱泥はダメ。理由は聞かなかったけど、子供が入れないこともあるので、顔のようなデリケートな肌には不向きなのかもしれません。

それから撮影禁止なので画像はないです。というか、スマホやカメラを泥に落としたら大変ですし、それ以前にお客様がたくさんいらっしゃるから撮影なんか無理ですね~。

 

5人の女性グループのお姉さま方とは一緒に入ることになりました。関西からこの日フェリーで到着したというお姉さまがは同級生だそう。高校の同級生だったかな確か。大人になってからも皆さん関西にいるということで毎年ご褒美女子旅をされているそうです。

お姉さまの中のおひとりがとある芸能人に似ていて「〇〇に似てますね」と話したら「最近見かけないと思ったらこんなところにおったと思ったでしょ~」と。すごい返しだと思いましたよ。関西には友達がほとんどいないので慣れていない返しに感心するばかりでした。

学生の頃は「△△だったよ」と。あ、それもある!似てるわ。

「同級生との女子旅うらやましいなあ」と言ったら「今日は女子旅の仲間や~」と言ってくださって。飛び入り参加で今日はお仲間に入れていただきました。

鉱泥温泉は、脱衣所を出ると温泉があって、掛け湯してからこちらに入って体を慣らします。

そのあとの泥湯に入るのですが、滑るし底が見えないのでかなり危ないです。先に入っているお客がいるからといない場所から入ろうとすると危なくて、常連のお客様に「ここから入るんだよ」と高さが少し低くなっている場所を教えていただきました。

43度以上あるので、ペットボトルを持って入ってOK。泥湯に入ったり外に出て休憩したりを数回繰り返したら十分だそうです。

私が入っているときには来なかったけど、受付のおばちゃんが時々混ぜに来るそうです。

泥をかきまぜるのは大変だろうなあ。

女子旅のお姉さまたちと同じタイミングで上がり先に出た旦那さんと合流。

お姉さまたちにお礼を言ってお別れです。

「旅は一期一会だね」と話している声が聞こえてきました。

この旅、この鉱泥温泉だけでの女子旅。その先はありません。博多の屋台で会ったご夫婦もそうだけど、この先の人生で再会するのは難しく会うのはこれが最後。

とても良い思い出になりました。

 

豊山荘に戻って出発です。

次に向かったのは由布院方面。本日の最終目的は由布院なのですが、車は別府で借りているので別府に戻らなくちゃならないけどどうしても行きたい立ち寄る湯がありました。

この旅初の高速道路を利用して向かったのはこのような山が近い場所。

塚原温泉です。

秋田の玉川、山形の蔵王とともに日本三大酸性泉の1つである塚原温泉。

●鉄イオンの多さ 全国1位
●酸性度の強さ 全国2位
●アルミニウムイオンの多さ 全国2位
●日本3大薬湯の1つ

 

日本でもこの泉質はとても珍しいそうです。舐めるとレモネードの味と書いている方も多くいました。それだけ酸っぱいってことなんでしょうね。

そうそう泉質状、せっけんやシャンプーはできないそうです。

こちらでは火口の見学もできるのですが、今日はお風呂だけ。

露天と内湯とそれぞれ料金がかかりまして、私たちは内湯だけ入ることに。

肩までしっかり入って暑くなったら立ち上がる、を何度か繰り返します。ひりひりするような感じがしますけど、それがいつまでも続くわけではなくて、十分温泉を満喫した後はお肌の状態がとても良いです。

一緒になった方とお話をしたところ福岡から日帰りでいらしたとのこと。

そうか、福岡からだと日帰り旅行で来られるんだと思うと遠い将来、福岡に住むのもあり?なんて思っちゃいました。

この方とも関西から来たお姉さまがたと同じように「旅は一期一会だね」と思ったんですけど、連絡先交換しちゃいまして今も連絡取りあってます。この年で新たなお友達ができるとは!嬉しいですね。

九州の情報をたくさん教えてもらっているので、早くまた行きたくなっちゃいます。

私たちが脱衣所でおしゃべりしちゃっていたので、双方の旦那さんは外で待ちぼうけ~。すみませんね、お待たせしてしまって。

 

さて、鉄輪に戻って以前食べたプリンのお店、岡本屋さんへ。

ものすごく混んでいて駐車場に入れるかどうか微妙でしたが、タイミングよく入れました。

以前はプリンだけ食べたのですが、今回はお店の中に入ってこちらをいただきました。

 

プリンが乗った地獄パフェと温泉卵かけご飯です。

地獄パフェはシーズンで内容が変わるようでした。10月なのでもう冬仕様かと思ったらシャリシャリしたコーヒーのようなものが。

プリンはもちろんだけど、とても美味しいパフェが食べられました。

卵かけご飯はほどんど旦那さんが食べちゃったんだけど、これも美味しかったです。

 

車を返却する時間が決まっているので全て廻ることはできませんでしたが、旦那さんが初めてという地獄巡りもしてきました。

海地獄はコバルトブルーでとても地獄のような色ではないです。

 

海地獄の隣にある鬼石坊主地獄。

朝に鉱泥温泉には入りましたが、天然坊主地獄の見学はしなかったのでこちらに行ってみました。

 

かまど地獄

こちらには蒸し湯体験ができたり、飲む温泉があります。

コップ代10円・・・財布を見ると500円玉しかなく旦那さんの財布にも小銭がありませんでした。

両替もないし諦めようとしたら、若いお兄さんが「これ使ってください」とカップを買ってくれたんです。

いやいやいいですよ、どうしてもだったら売店で何か買って10円作るし。

お兄さん「せっかくだからどうぞ~」と。

なんてお兄さん、私の子供でもおかしくないお兄さん。おばちゃん、申し訳ない気持ちでいっぱいだよ。

「旅は一期一会」とお兄さん、思ったのかな?

お兄さんありがとう。お隣にいた彼女さん?奥さん?ありがとうございました。

 

雨がぽつぽつ降ってきました。

最後はこちら。

血の池地獄です。

地下の高温、高圧下で自然に化学反応を起こし生じた酸化鉄、酸化マグネシウム等を含んだ赤い熱泥が地層から噴出、堆積するため池一面が赤く染まるそうです。一言でいうと「赤い熱泥の池」だとHPに書いてありました。

以前来たときは血の池軟膏を買って帰りましたが今回はなし。

以前来たときはマニラから帰国してあまり時間が経っておらず、久しぶりの日本の冬に手荒れがひどかったのですが、最近は手荒れしてもハンドクリームを頻繁に塗ったりすることで、酷い手荒れが防げていてこちらを使うほどではなくなりました。

駆け足で行きたい地獄だけ行き、車を返します。

ぽつぽつの雨が結構降りだしたので傘を出すかちょっと悩みつつ、小走りで別府駅へ。

なぜ別府駅へ向かったかというと、この日の目的地の由布院へバスで行くためです。

別府ー由布院間は、電車で行くより早いのがバス。予約制ではないので並んだ順番でバスに乗ります。

どの程度の人が利用するのか全く想像ができなかったので早めに到着して待つことに。その時点ですでに4人ほど待っていました。

雨も酷くなってきて嫌だなあ、憂鬱だなあと思いながら座って待っていると

「あれ?あれ?こんにちは~!」と声をかけられました。

ちょっと眠くなっていたしすぐには気づきませんでしたがなんと!関西のお姉さま方ではありませんか~!!!!!

こんなことってあるの~?

「どうして駅にいるの?」とお互い思いました。お姉さま方は別府駅近くのお店で遅いランチを、私はこれからバスで由布院へ行くと伝えると「そういう旅もいいね~」と。

一期一会、鉱泥温泉でもう二度と会うことはないと思ったのにまさか別府駅でまた会えるなんて驚きましたし、嬉しかったです。

名残惜しいのですが、お互いの旅の安全を伝えあって本当にお別れしました。

 

由布院までのバスは思ったようなバスではありませんでした。

ほとんどのお客様がスーツケースを持っているのに、空港へ行くバスのように荷物を置くトランクがないのです。

バスの1番前の席が荷物置きになっていて、スーツケースを積み上げて置くしかないのです。

置き方が悪いとカーブや右折、左折時にスーツケースが落ちます。終点由布院まで行くならいいけど途中で降りるならスーツケースが一番下になったら取るのも大変。

バスは便利だけど、荷物のことはもう少し考えてもいいんじゃないかなと思います。

 

とはいえ、乗ってしまったら楽なバス。山越えしますし雨なので運転手さんは大変だな、というルートをたどり湯布院に到着。

由布院は雨、降っていませんでした~。

あー疲れた、宿に着いたら即温泉です。



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