昨夜、NHKで桑田佳祐が昭和・平成の大衆音楽について語る特別番組「桑田佳祐 大衆音楽史『ひとり紅白歌合戦』~昭和・平成、そして新たな時代へ~」がやっていた
ひとり紅白歌合戦は足かけ10年で第一回から第三回まで開催され、昨年完結している
桑田佳祐が昭和の歌謡曲やグループサウンズ、フォークやニューミュージック、平成のJポップまで170曲余りをひとりでカバーするという音楽ショー
会場にお客さんを入れ、演奏はもちろん生演奏である
昨夜の特番はその総集編のようなものだった
多ジャンルに渡り、完璧に歌い上げるあたり「やっぱりプロは何でも歌えてすごいなぁ(*'ω'*)」と思いながらTVを見ていたのだが
番組の所々で桑田佳祐のインタビューが入っていて、そのコメントを聞いて驚いた
170曲、全てしっかり歌い込んで練習し、曲を理解して自分のモノにしてから本番を迎えていたという事
「プロなんだから当然じゃん」
ではない
「練習しなくても歌える」
というワケでもない
素人の私の話をして申し訳ないけれど、私はバンドやユニットや伴奏や何やかや
常に5~6団体に所属してピアノやキーボードを弾いています
それぞれジャンルも、練習の仕方も、選曲も違うワケですが
やってて思う
ボーカルが練習してこない(-"-)
多少練習しているのかもしれない
しかし、仕上がってない
曲を理解してない
歌えてない。声が出てない
練習のたびに皆さんこう言うのです
「次までに練習してきます」
次の練習日がきても仕上がってない
「今まで何してたの?( ̄▽ ̄;)」
と、問いたい
そして不完全なまま本番を迎え、ステージに立つ
本番終わって、言い訳ばっかりする
分かってた事だよね?
歌舐めてんの?バンドで歌うなんて、簡単だと思ってる?カラオケと違うよ
ライブはお客さんがお金と時間を使って観に来てくれてるんだけど、そこんとこ分かってる?
「アマチュアなんだし、趣味でやってるんだからいいじゃん」
て思うなら、どうぞカラオケBOXで楽しんでくださいませ
バンドで一番難しいのはボーカルだと思う
楽器は練習すれば何とかなるけれど、声や音感は持って生まれたものであり
レッスンや練習で矯正するのも限界があると思うのです
人を惹きつけるカリスマ性なんて、天性のものだから
欲しがっても手に入らない
それでもボーカルとして歌うのであれば、せめてカバー曲を完全に歌えるだけの練習と努力をしていただきたいのです
私もメンバーにお願いするだけではなく、必死でピアノを練習しています
時には寝ないで弾き続ける時もあります
1日8時間、たった1曲を弾き続けた事もあります
技術がないから練習するしかないんです
過去に、自分の演奏が不完全なままステージに立って痛い思いをして以来
「本番なんとかなるだろう」という考えでステージに立つのはやめました
絶対に何ともなりません
才能や技術がある人はもっとラクに演奏できるんでしょうけど
いくら上手な人でも練習してない、その場限りのいい加減な演奏は聴いていてすぐ分かります
「私、なんでお金払ってこんなの聴いてるんだろう(;´Д`)」って思う演奏にもよく出くわします
「このボーカル、聴いてられない」
と思えば、会場から出ていきます
私は歌えません。はっきり言って音痴だし、コーラスも入れられません
歌が歌えるボーカルに対して尊敬の想いがあるからこそ、練習してきてくれないとガッカリしてしまいます
プロがちゃんと練習しているんだから、アマチュアはもっと練習しましょうよ(;´・ω・)