点の記

今日は新田次郎原作の映画劔岳点の記を見てきました明治時代に正確な地図をつくるために陸軍陸地測量部が最後に残された立山連峰の劔岳に三角点を設置する物語です。雲海の海原にしずむ夕陽つきぬけるような群青色の空、秋の燃えるような紅葉、春なお遠い冬のおわりをつげる吹雪のシーンがスクリーンいっぱいに広がり大自然の迫力に圧倒されました。明治時代の背景には軍の意向に逆らえない民間人の葛藤があります。測量手と案内人のそれぞれが持つ仕事をなしとげようとする執念がなしえた三角点の設置に至るドラマが、すばらしかったです。山岳会との先陣争いは、登山の黎明期の生き証人でもあります。測量手に浅野忠信その妻に宮崎あおいこれが、かわいすぎます。案内人に香川照之とそうそうたる俳優人です。監督は映画『八甲田山』でカメラマンをつとめた木村大作氏の初監督作品です。
新田次郎の作品は数々あるなかでこの劔岳点の記は際立っている作品です。これを個性的な俳優人をまとめ過酷な自然相手の撮影は監督の言う［本物］へのこだわりが伝わってきました。
私達は三角点の設置の苦労とありがたみを感じています。それは山登りには必ずと言っていいほどに点の記の力をかりてに山に入ります。地図も用意しますが、それは山岳ガイドにはのらない山がほとんどだからです。点の記にはガイド本のような親切な案内はありません。あるのは三角点(山頂)に至る簡単な略図だけです。これを元に各地の三角点をめぐります。今では国土地理院のホームページから簡単に入手できます。私達が目にするのは戦後に陸軍が解体し国土地理院にその任が引きつがれてからのものです。いくら点の記でも三角点まで簡単にたどりつけるわけではありません。それは誰も歩かなければ、調査した時の踏み跡は数年で消えます。山頂と言えども同じでのっぺりと平坦な場合は感に頼るしかありません。三角点が見つけられない事もありました。一等三角点の測量にGPSがもちいられ以前は、何年かおきの測量のたびに人が上られるやぐらが建っている事もあり良い目印になりました。点の記のほかにも三角点・多角点情報表示(成果表)があ
ります。こちらは数字による記録の情報になります。これには緯度経度がのりとても便利です。それはGPSを使うようになっても地図から緯度経度を出すのは、容易な事ではないからです。以前は、データをGPSに手で打ち込みました。今ではカシミールのソフトを使って入力しカーナビではありませんが、その威力は目を見張るものがあり驚きです。小型のGPSには地図と山頂を示すデータがあらかじめ入力されている機種もあります。
しかしそのデータは必ずしも正確ではありません。それは、大きい尺図の地図からデータを取得している場合が多いためです。
いずれにしても先人の知恵をかりて助けられています追伸
新田次郎作の石原裕次郎主演の富士山頂の映画が法要を前にテレビ朝日で放送される予定です。

岩手一等△点研究会

味祭り一歩

ワンコインランチは南大通りのホルモンの幸楽の斜め向かいの味祭り一歩で昼食を食べてきました。メニューにはまぐろ丼、豆腐のかき揚げ丼と日替わりランチ今日は、牛肉に豆腐おくらを煮込みのどんぶり仕立てでした。牛肉をしょうゆ味で煮込み豆腐はあっさりして牛丼とは違い豆腐のやわらかい食感が口の中に広がります。おくらのねばりは好みが別れるところでしょう。小鉢はこの季節の姫竹とわらびの煮物です。細やかな手のこんだ料理が食べられます。コーヒーもつきます。
今日はマグロ丼を食べました。あつめに切ったマグロをつけだれに浸しどんぶりにのせた簡単な料理ですが、つけだれのしょうゆ風味とマグロ相性が絶妙でした。どんぶりのうえには葉ワサビと紅しょうがの薬味の彩りがそえられいました。
今日のパンは、ピーターパンのあん&マーガリンですよ！ご当地グルメでコッペパンが注目されています。他とは少し違い長細いパンはさすがにピーターパンのパンです。これもありかなと思わせる納得のおいしさです。

岩手一等△点研究会