nauhts の山歩き記

【アルバム代わりの写真がメインです。】
オンマウスでコメント表示、クリックでオリジナル画像が開きます。

甲斐駒ヶ岳(2967m) ④  - 日向八丁尾根~黒戸尾根 -

2018年10月22日 | 中央・南アルプス
2018年10月22日(月)
今年は好天気が続かず、日帰り登山ばかりで、テント泊のお泊り山歩きが出来ていない。
ここに来てやっと、昨日から今日は晴れ、明日は曇りがちながら、降水確率は低い。
裏銀座~読売新道は2泊は必要、日向八丁尾根~黒戸尾根は六合石室泊まりの1泊で可能。
昨日は、紅葉シーズンの好天気の日曜日、お出掛けを控えてしまった。

八丁尾根のルートは、古い地図には破線で載っているが、最近の登山地図にはルートさえ無い。
数年前に七丈小屋のご主人のご尽力で、ロープ・クサリで整備され、通行可能になったようだ。
行程的には12~16時間ぐらい、日帰りは厳しく、1泊登山が適当だろう。
甲斐駒ケ岳は北沢峠から1回、黒戸尾根から2回登っているが、八丁尾根からも挑戦したい。

六合石室小屋の近くに水場があるはずだが、どこにあるのか、水量も確認出来ていない。
麓から3リットル以上の水を、テント・寝袋装備一式と共に担ぎ上げるのはきつい。
軽荷の日帰りなら13~14時間で、何とか無理すれば可能ではないか。
夏なら明るい内に行動できるが、今の時季ならヘッ電は必要になるが出掛けることに。

 

明るくなる寸前の5時半にはスタートしたいので、逆算して3時40分自宅出発。
途中、白樺湖周辺の道路標示で1℃。 昨日初冠雪があったようなので、頂上付近の凍結が心配。
5時15分、尾白川駐車場着。 約91km。 約20台ほど停まっている。
準備を整え、まだヘッドライトが必要なので点灯して、5時25分スタート。

竹宇駒ケ岳神社の少し手前から、日向山方面の矢立石登山口へ向かい登山道を登る。
15分ほどで明るくなって来たのでヘッ電消灯。 50分ほどで矢立石登山口。
日向山や大岩山のピストンなら、ここまで車が入る。 3台駐車。
更に1時間ほど登ると日向山。 雁ヶ原と呼ばれる白い砂礫が辺りに広がる。

思ったほど寒くないので下着を脱ぎ、10分ほど休憩。一旦雁ヶ原を下り、大岩山へ向けて登る。
途中、鞍掛山の先の展望台からは甲斐駒が良く見えるというが往復時間が勿体ないのでパス。
分岐で5分ほど休憩後、大岩山へ向かう。 ハイキングコースとはいえ、所々でルートが分かり辛い。
9時45分、駐車場から約4時間20分、大岩山へ到着。 意外と長く、この先の時間が気掛かり。

周辺の眺望は全くないが、15分ほど休憩後、出発。数分で核心の八丁尾根、大岩山の下りに掛かる。
70~80°の激下り。 整備されたから降りられるが、ロープとクサリが無かったら、到底無理だろう。
150mほど下り、鞍部から見上げるとほぼ垂直に感じる。 辺りのカラマツの黄葉が綺麗。
烏帽子岳を目指して登るが、小さな下りもあり、意外と距離が長い。 頂上手前で15分ほど昼食休憩。

大岩山から2時間半も掛かり、やっと烏帽子岳頂上。 甲斐駒や鋸岳が間近に見える。
記念撮影を済ませ、鋸岳縦走路の三ッ頭分岐から甲斐駒へ向かう。 途中、六合石室を偵察。
中は小綺麗だが、肝心の水場は何処から行くのか不明。 やはり担ぎ上げ持参した方が良さそうだ。
途中、ここに宿泊するという方に会い確認すると、少し先から往復40分ほどとのことであった。

再び登山道へ戻り、大きな岩場の間を進む。 道筋には所々に残雪があるが、凍結はしていない。
甲斐駒の頂上は見えるが、その前に小さなピークが幾つもあり、中々近づかない。
体力もかなり使い果たし、甲斐駒の頂上に辿り着いた時は、もう14時45分になってしまった。
想定より約2時間遅れ、暗くなる前に最低五合目まで下っておきたいので、ゆっくりはしていられない。

流石にこの時間では誰もいない。 セルフで記念撮影、周辺の山々を写真に撮り、10分ほどで下山へ。
黒戸尾根は過去に2回通っているので、下りは4時間半ぐらい。下山は19時を過ぎてしまうだろう。
下りだが体力・筋力が消耗しているので、急いでは降りられない。 八合目で5分ほど腰を下ろして休憩。
途中、七丈小屋のテン場には3張。体力的にはもうここで泊まりたいが、装備もお金も持っていない。

気持ちだけは急いで下り、まだ明るい16時20分、五合目。 ここでも5分ほど休憩、最後の水を飲み干す。
黒戸山への最後の登り返し、後は下るだけ。17時5分、刃渡りもまだ明るい内に通過。後は危険箇所はない。
17時35分、ヘッ電装着点灯。 暗くなった登山道を、疲労が溜まった脚を庇いながら慎重に下る。
笹の平 横手分岐までが意外と長く、17時50分通過。 更に真っ暗な登山道をヘッ電を頼りに下る。

暗いので位置関係が掴めず只々下るが、何時まで経っても下山口へ到着しない。
18時55分、尾白川渓谷の分岐が見えて来た時は、やっと先が読めホッとする。
吊り橋を渡り、竹宇駒ケ岳神社に寄り、トイレを拝借、顔と手を洗い、19時20分、駐車場へ戻る。
甲斐駒から下り4時間25分。 周回 約13時間55分、日帰りでは過去最長時間となってしまった。
片付けを済ませ、19時30分出発、途中で夕食を済ませ、21時55分、無事帰宅。

    (右下のボタンで全面表示のスライドショー)

 

 尾白川駐車場~矢立石登山口~日向山~鞍掛山分岐~大岩山
 大岩山~激下り~八丁尾根~烏帽子岳
 烏帽子岳~三ツ頭~六合石室~甲斐駒ヶ岳
 甲斐駒ヶ岳~八合目ご来迎場~七丈小屋
 七丈小屋~五合目~黒戸尾根~刃渡り~笹の平~尾白川駐車場

 

03:40 自宅出発        大門街道~八ヶ岳エコーライン~20号
05:15 尾白川(竹宇駒ケ岳神社)駐車場    約91km

05:25 スタート ヘッ電点灯  矢立石登山口へ向かう  15分ほどでヘッ電消灯
06:15 矢立石登山口
07:15 日向山         10分休憩
08:35 鞍掛山分岐        5分休憩
09:45 大岩山         眺望はない 15分休憩  【駐車場から 約4時間20分】

10:00 大岩山スタート     八丁尾根縦走
12:30 烏帽子岳        頂上手前で昼食休憩 15分 頂上 5分休憩
12:45 三ッ頭分岐(鋸岳縦走路 合流)
13:10 六合石室避難小屋    5分休憩
14:45 甲斐駒ヶ岳       大岩山から 約4時間45分 【駐車場から 約9時間20分】

14:55 甲斐駒ヶ岳 下山
15:30 八合目 ご来迎場     5分休憩
15:50 七丈小屋
16:20 五合目         5分休憩
16:55 刀利天狗
17:05 刃渡り
17:35 ヘッ電 点灯
17:50 笹の平 横手分岐
18:55 尾白川渓谷 分岐
19:10 竹宇駒ケ岳神社     5分休憩
19:20 尾白川駐車場      甲斐駒ヶ岳から 約4時間25分 【周回:約13時間55分】

19:30 帰宅に向け出発     途中で夕食      帰宅前、睡魔に襲われ10分ほど仮眠
21:55 無事帰宅        お出掛け 約18時間15分

 

 

尾白川駐車場    772m
矢立石登山口   1123m
日向山      1160m
鞍掛山分岐    2019m
大岩山      2319m
烏帽子岳     2594m
三ツ頭      2589m
六合石室     2520m
甲斐駒ヶ岳    2967m
八合目 ご来迎場  2693m
七丈小屋     2364m
五合目      2134m
刀利天狗     2049m
笹の平 横手分岐  1471m
尾白川渓谷 分岐   878m
尾白川駐車場    772m
(最大標高差 2195m)