【越後三山(魚沼三山)とは、越後駒ヶ岳(2003m)+中ノ岳(2085m)+八海山(1770m)を総する。
中ノ岳から八海山への縦走路は、一旦最低鞍部のオカメノゾキ(1235m)まで標高差にして
約850m下ってから再び約530m登り返す。この間にも細かいアップダウンを繰り返す難路である。
八海山(八ツ峰)山頂の岩峰群をたどる道は非常に険しく、垂直に近い鎖場が連続する。】
今週は好天気が続くといい、梅雨入り前に越後三山縦走のリベンジを決定。
前回、2012年5月23日、出掛けたが、ガスで先が見えず、無念のリタイヤ。
右回り、左周り、どちらにするか迷ったが、時間的に前回同様右回りで周ることに。
先日21日、富士登山で下りはスキー滑降したばかりなので、体力的には大丈夫だろう。
前日に荷物をパッキング、避難小屋泊まりなのでテント一式を省き、約3kg弱の軽量化。
寝心地は悪くなるが、インフレータマットを止め、スポンジマットにし、約1kg弱の軽量化。
雪融けも大分進んでいるだろうから、12本アイゼンを止め6本の軽アイゼンにし軽量化。
水は雪を融かすつもりで、500mlのスポーツドリングのみ、途中で500ml補給する。
03時自宅出発、菅平~117号~253号 経由、大倉の森 駐車場 5時40分着。約154km。
準備を済ませ6時スタート。サイクリングロード側から森林公園へ向かう。
金山橋を渡り、道路が雪崩で崩落した場所を通り抜け、越後三山森林公園のキャンプ場へ向かう。
砂防ダムが出来ており、何とキャンプ場がない!。予定していた給水が出来ず。
雪で何とかなるだろうと十二平登山口へ向かうが、途中は雪崩により川まで埋まっている。
ボックスカルバートも雪に埋もれ、残雪の上をトラバースするが、アイゼンは必要ない。
駐車場から約6.5km、1時間45分ほどで十二平登山口。 ここで小休止。
いよいよ急登の本格的な山登りが始まる。 何度も休みながら、3時間半ほどでクシガハナ。
辺りはガスで最悪前回の二の舞を案じながら、駒ヶ岳へ向かう。 縦走路分岐まで約40分、
更に頂上まで15分ほど。 12時15分、駐車場から約6時間15分ほどで、越後駒ヶ岳へ登頂。
相変わらずガスは晴れないが、前回よりは多少良い。 昼食をしながら30分ほど休憩後、縦走へ。
分岐点まで戻ったが、ガスってはいるものの多少の見通しが利くので、中ノ岳へ向かうことに。
前回ホワイトアウトで引き返した地点まで来ると、やはり想像していたよりかなり地形が違い、
完全にルートを失い雪庇から滑落、最悪遭難するところであったので、引き返しは正解だった。
諏訪平まで来ると、先の縦走路が見えるようになり、やっと山歩きらしくなって来た。
天狗平、檜廊下、四合目と、アップダウンを繰り返しながら、16時、中ノ岳避難小屋へ到着。
駒ヶ岳から約3時間15分、意外と時間が掛かってしまった。 先ずは雪を融かして水作り。
小屋前の残雪から、小屋にあったヤカンとコンロを借用出来たので、効率よく水を作れた。
持参コンロはカセットボンベ仕様なので使えたが、キャンピングガス持参だったら利用出来なかった。
お湯が沸いたのでコーヒーで一服後、5~6分先の中ノ岳頂上へ向かう。
遠方は霞んではいるが360°の眺望に大満足。歩いて来た駒ヶ岳や明日向かう八海山も近くに見える。
眺望を楽しんだ後、小屋周辺の散策。 明日の縦走下山路の残雪状態を確認し、アイゼン必須とする。
小屋へ戻り融かした水で身体を拭き上げ着替え、夕食の準備をする。本日は誰とも会わず、小屋も一人占め。
夕食後、夕陽を眺め、20時就寝。 【本日の歩行、約10時間、約16km。】
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翌27日、寒さと風の音で目が覚め、そのまま起きて着替える。 小屋内5℃、外気3℃
ここは登山道がまだ出ていなくてアイゼンが必須。 真っ直ぐ下りられるので楽は楽。
今度は五竜岳への登りだが、ここにも幾つかのアップダウンがあり、累積高度は相当なもの。
気を入れ直して入道岳へ向かう。 登りルートに所々残雪があるが、アイゼンは必要ない。
前日、越後駒ヶ岳~中ノ岳の初日編より続く
切り立った鎖り場を何度かアップダウンし、八ツの小峰を越えて、約50分ほどで、八海山避難小屋へ到着。
感を頼りに辺りを注意深く見渡してリボンを発見、そこへ進んでみると、登山道らしき道が現れホッとする。
藪漕ぎをしながら一旦左方向へ進んでみたが、どうも違うようなので、再び右方向へ漕ぎ直す。
やがて登山道が大倉の森の森林帯に入り、下山終了が近いことを感じさられる。
2日目・前編から続く
5月26日(火) 大倉-(6.5km)-十二平-(5.1km)-駒ヶ岳-(4.8km)-中ノ岳=16.4km
12:45 昼食休憩後、縦走へ向け下山
16:30 小屋で休憩後 中ノ岳(2085m)
5月27日(水) 中ノ岳-(5.0km)-五竜岳-(4.6km)-大倉下山分岐-(3.1km)-大倉=12.7km
10:44 大日岳(1770m) 【避難小屋から約6時間15分】 昼食休憩 約35分
12:13 八海山避難小屋(1660m) 約15分休憩
14:16 雨池? ここでルートを間違える 残雪でスリップ滑落
翌日、2日目・前編 中ノ岳~八海山へ続く
今日は長丁場となるので早めの出発を予定し、早々に朝食を済ませて片付けを行う。
防風ヤッケを上下着込み、スパッツ・アイゼンを装着し、出発準備を済ませ日ノ出を待つ。
4時26分、ご来光を写真に収め、そのまま本日の縦走開始。 祓川まで残雪路を下る。
祓川から御月山へ登る途中まで来ると風が止み暑くなり、夏道も出て来たので軽装にする。
小屋から約40分、御月山。 ここから五竜岳までが核心部、覚悟して先へ進む。
何度かアップダウンを繰り返しながら、オカメノゾキと思われる最鞍部を通過。標識はない。
登りで背中から直射日光を受け風も無く、既に手持ちの温度計で25℃。 朝と20℃以上も違う。
9時過ぎ、やっとの思いで五竜岳。 避難小屋から下り2時間15分+登り2時間25分ほど。
辺りは雪で覆われおり、夏道の表れているところで腰を下ろして暫し休憩。
既に500mlの水を消費、2本目へ入るが、予備に空容器に残雪を半分ほど入れる。
50分ほどで入道岳。目の前に凸凹した八海山の山塊が見える。更に25分ほどで、大日岳。
八海山(八ツ峰)の最高峰、ここで早めの昼食休憩。 35分ほど休み、11時20分、再出発。
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2日目・後編へ続く
ここで15分ほど休憩し、薬師岳を経由して約40分ほどで、女人堂避難小屋へ。ここでも13分ほど休憩。
先を見ると、池ノ峰付近は残雪が豊富。下山道分岐がわかるか心配しながら下山へ。
夏道は完全に雪の下。たまにあるリボンを頼りに先へ進むが、分岐点が分からない。
後は下るだけ、快調に下って行くと、途中で池(水溜り)?が現れ、そこからルートを間違えてしまった。
どうも変だなぁと思っていた矢先、残雪地でスリップ。 約10mほど滑落し、何とか止まる。
ズボンとシャツはドロで汚れたが、身体に怪我も無く一先ず安心。さて登山道へ復帰するにはどちらへ進むかだ。
約30分のロスをしながら何とか登山道へ復帰。気が付いてみると、お気に入りのオークリーのサングラスがない!
まぁ、滑落してこの程度の被害で済んだと思えば仕方ないかと、諦め下山へ。
途中に1ヶ所、水場があったので飲水。顔と手を洗い、空容器に補水。少しさっぱりして下る。
12~13分で八海山神社の社が見えて来ると、やっと安心。 今日も誰にも会わなかったなぁ。
後は駐車場まで約5分歩き、16時25分、無事車の元へ戻る。【本日の歩行、約12時間、約13km。】
コーヒーで一服しながら、身体を拭き上げ着替え。 途中で夕食を済ませ、20時35分、無事帰宅。
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03:00 自宅出発 菅平~117号~253号 経由
05:40 大倉の森 駐車場(260m) 着 約154km
06:00 準備を済ませ スタート サイクリングロードを行く
06:50 越後三山森林公園 何とキャンプ場が無くなっており、水の補給が出来ない
07:45 十二平登山口(496m) 5分ほど休憩
11:20 クシガハナ(1811m) 途中で何度か休憩を入れる
12:00 縦走路分岐(1930m)
12:15 越後駒ヶ岳(2003m) 【駐車場から約6時間15分】
12:55 縦走路分岐(1930m)
13:40 天狗平(1729m)
15:25 四合目(1901m)
16:00 中ノ岳避難小屋(2075m) 【越後駒ヶ岳から約3時間15分】
16:50 周辺の偵察を終え、避難小屋へ戻る
19:00 日没 小屋内12℃、外気5℃
20:00 就寝
03:00 起床 小屋内5℃、外気3℃
04:24 ご来光 朝食、片付け、出発準備を済ませ待機
04:27 中ノ岳避難小屋(2075m)スタート 天気は良いが風が強く、体感温度0℃ぐらい
05:10 御月山(1821m) 祓川・御月山登り途中まではアイゼン必須
06:45 オカメノゾキ(1235m)と思われる鞍部通過 標識はない
07:50 荒山(1344m) 小さなアップダウンはあるが、下りがきつい
09:07 五竜岳(1585m)急坂かなりきつい【避難小屋から約4時間40分】約10分休憩
10:13 入道岳(1778m)
11:20 八海山(八ツ峰)縦走開始 剣ヶ峰は見逃して通過
11:28 摩利支岳
11:36 釈迦岳(白川岳の標柱あり)
11:40 白川岳(標柱なし)
11:55 七曜岳(五大岳)
12:00 不動岳
12:02 地蔵岳
12:32 薬師岳(1654m)
13:10 女人堂避難小屋(1370m) 約13分休憩
14:05 四合半 大倉口下山道分岐(1220m)一面の雪原わかり辛い【五竜岳から5時間45分】
14:46 藪漕ぎをして正規ルートへ戻る 約30分のロス
15:20 風穴
15:50 水場 給水 手と顔を洗う
16:15 八海神社里宮(坂元神社) 飲水
16:25 駐車場へ戻る 【八海山稜線から約2時間20分】コーヒーで一服しながら片付け
16:50 帰宅へ向け出発
20:35 途中で夕食を済ませ、無事帰宅
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