「秋の大三角」吉野万理子 2005新潮社
第1回(2004)新潮エンターテインメント新人賞
里沙(中2)、真央おねえさま(高2)、詩央おねえさま姉(大2)、死んでる人、プラチナネックレス
演劇、バスケ、ツタの学園、みなとみらい(神奈川県横浜)
いや~、何が不思議って・・・そういう存在に対して恐れも抱かない里沙ちゃん。
その部分が中2くらいの女の子の普通なのかな~それはないよね。
死後の世界の存在を前提にした作品で、それがわかったら確かに死ぬのは平気だな。そちらで存在するんだもん。もしかしたら記憶はなくなっちゃうかもしれないけど。
死者に近い存在としての意識のない入院患者。
友人との関係を切って想い出の品などを捨てるっていうのは、自分の中でその人を死んだ人にすることだよね。死んでもうろついている人との関わりと、生きているのに関係を切ろうとする人間の存在って面白い比較だ。そして、その友人との友情の復活は、死んだ人間のよみがえりのようで面白い。
読むのは楽ですよ。
私の肌には合わないかな。