「河童」芥川龍之介(1927) 1969講談社
豪華版日本現代文学全集24芥川龍之介集
「僕は生まれたくはありません。第一ぼくのお父さんの遺伝は精神病だけでも大変です。その上僕は河童的存在を悪いと信じていますから。」
「では君は何主義者だ?」
「僕か?僕は超人だ」
超人倶楽部
「あすこにある玉子焼きは何と言っても、恋愛などよりも衛生的だからね。」
「その職工をみんな殺してしまって、肉を食料に使うのです。」
自活
我々の社会は大きな精神病院。
河童の国自体は臨死体験にも見える。
「河童」の中に書かれた多くの現代への予言のようなものは、昔からあった傾向なのか。
やっと芥川龍之介を読める年齢になってきたような気がする。(遅いか?