「脳内汚染からの脱出」岡田尊司 2007文芸春秋
「脳内汚染」の追補版ってところでしょうか。
視覚言語型の人向けの本を、聴覚言語型や視覚空間型の人にもわかりやすくするように、具体例を交えて書き直したと言うイメージです。子どもを持つ親御さん向けの本でしょうか。
安易に子どもにゲームを与える親。
子どもの前でゲームをする親。兄弟。
子どもの子守をテレビにさせる親。
おっぱいを飲ませながら携帯を操る母親。
ゲーム、インターネット、依存性。
ネット依存の人口増加は「衰退か新しい進化か」と著者も答えは出していない。
ネットカジノ。ネットオークション。
ゲームをやらせない理由をきちんと説明する。
止められなくなる、怒りっぽくなる、勉強や仕事が出来なくなって辞めてしまうかも知れない、現実との区別がつかなくなるかもしれない。
一貫した方針。親がぶれない。
ゲームをさせるなら親の目が届くところで。外出には持っていかない。
「宿題を済ませたらゲームをしてもいい」と言うやり方は、短期的には効果的に見える。しかし、勉強嫌い、ゲーム好きを強化するに過ぎない。
治療は長期的な視点で。出来れば専門家に相談を。
依存の治療に完全な終わりは無く、また、短期的な状態に一喜一憂していてはかえってこじらせる。
両親も高望みを止める。
「科学的根拠がない」という姿勢は、肺がんとの関係を否定し続けたタバコ産業と同じだ。だそうです。
う~ん、タバコは高確率で健康を損ないますが、ゲームがどれくらいなのか。
やっぱり、きちんと調べた数字が必要だと思いますよ。
問題になっているのは廃人クラスだけなのかも調べないといけませんね。
数が少なければ生き方や価値観の問題にされちゃうかも。