2013年10月19日（土） NHKニュース7
- 伊豆大島 避難勧告、捜索中断、安倍総理視察中止
- 27人死亡、22人不明
- 安倍総理福島訪問、水産物を口にし『風評被害』払拭を謀る。
- 臨時採用教員 こどもが減る中で将来の正規教諭の余剰を見越した非正規教諭採用の増加
「原発ホワイトアウト」若杉冽 2013講談社
フィクションですから、お話の中で悪役を作ったほうが読者受けがいい。
まあ、こんなわかりやすい悪役はおそらく存在しない（「日本を牛耳るのは俺だ」って…ｗｗｗ）ので、もっと近視眼的であったり周りを気にして動きが取れなかったりしているのが現実じゃないか。
たぶん、どんなに批判をされていることでも悪いことだと当事者たちは思っていない。
学歴社会を勝ち残ってきたエリートたちは「言われたことはきちんと守る」しかし、それ以上のことは必要だとわかることでもやらない、考えないようにする。それはNHKの番組の中でもよく見かける光景だ。
まあ、悪役の意識がどうであれ、現実の政治家たちのやっていることや説明の仕方を見ていると、作中の動きや流れはその通りなのだろうと思われる。
そして、日本における次の（作中の）大規模原発事故の原因は震災でも津波でもなかった。
一番おもしろかったのは、この最終章での災害に広がり方だ。
現場での単純なミスや知識不足（準備不足）が重なり、どんどん追い込まれていく。
救いは無いのだが、悪役は福島（の2倍）程度のことは起きても平気、時間が過ぎればまた騒ぎも収まって原発は稼働でき、それをめぐる金と権力の構造は続けることができると高を括る。
「このまま流されるままに原発再稼働が進めば、日本社会は改善されないまま事故は起こり続ける」という警鐘。
金・票・情報
過剰利潤による支配
政治家・企業へは覚せい剤的
金のガチョウ
エネルギー政策基本法（2002）
原発
科学的なエネルギーから経済的エネルギーへ
世界の原発は増えていない
中国のものよりも安全性の低い日本の現存原発
原子力規制委員会
規制基準、安全審査
審議員の数と能力は十分か、権限は？
2014年中の原発再稼働と、2015年元旦がどうなるのか。楽しみですね。
（原発再稼働が行われると、何かする人は出てきそうな気もする）
まあ、作中のようなことがあっても普通に停止できちゃうと思いますけど。
※ そういえば、小泉元首相の「原発は廃止すべき」発言は息子を総理にするための布石じゃないのかな…今の原発推進総理に対抗して人心を把握するための。
※ あ、安倍さんのTPP参加は、勢力的にひっくり返すことのできない電力業界を、外から改革圧力を高めるためだったりして…原発推進の振りをして、仲間の振りをして、電力自由化の中で本当に原発を廃止する方法を選んだのではないのか―！！！そうなのか？そうだったらかっこいい。
