「もしも遠隔操作で家族が犯罪者に仕立てられたら」一田和樹 2013技術評論社
ネット犯罪に対して警察はここまで無能さを晒しているわけで、それを取り返そうと「痴漢」や「交通違反」のような『冤罪』によって数字を上げようとしているかもしれない。裁判の内容を見れば、それができの悪い学芸会であることは明らかで、かなりの割合でこれから増えていくだろうと予想できる。
まあ、それを予言するような作品だ。
読みながら、思い出すのは
『警察を見たら泥棒と思え』
『嘘吐きは警察の始まり』
この二つの言葉だな。
岡崎市立中央図書館事件
(館長さんが今だれなのか、気になる)
どちらかと言うと犯人側を応援したくなり、新保がそういった行動をとることを期待したが、まあ、そういう楽しい展開は無かった。
国連から何度も勧告されている日本の警察(検察)による「拷問」的な拘留と、『冤罪』を認めているような司法制度
マスコミの罪も含め、思った以上に判りやすく描かれている。