「秋季限定栗きんとん事件」米澤穂信 2009創元推理文庫
『夏』高校二年の夏休みに互恵関係を解消してすぐ、小鳩君と小佐内さんは互いに彼女彼氏を作って小市民としての恋愛を身に着けようとする。
連続放火魔事件/新聞部
『秋』だというのに、すぐに冬に入る。
栗きんとんの話が出るのは2月だった。
そうして1年が過ぎ、高校三年の夏休み、小鳩君と小佐内さんは互いに彼女彼氏と別れ、互恵関係を再開した。
そしてタイトルの『秋』、栗きんとんを食べながら、展開の説明がなされる。
『春』は意趣返し、『夏』は身を守るため、『秋』こそは復讐
復讐の原因を聞いて戦慄する人もいるだろう。
犯人を割り出す仕掛けは・・・印刷代がかなり高くなるよね。
おまけに他のクラスの人間と話題になったら、すぐにばれちゃうし・・・
まあ、それほど読まれていなかったからいいんだけど。
wikipediaで見ると、『冬』の気配はどこにもない。
『春』と『秋』は書き下ろしであるし、『夏』も3分の2が書下ろしなので、きっと、たっぷり温めているのだろうと思う。
ラストにするのか、さらに続きを作るのかも含めての検討がなされているのではないか。
私が予想する筋書きは、小鳩くんが小佐内さんの怒りに触れてとんでもない目に遭うという展開。あー!読みたい!!
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