「かたみ歌」朱川湊人 2005新潮社
2004~2005『小説新潮』
同じ商店街を舞台にした7つのちょっとあれな物語。
ちょっと怖くてロマンティック。
- 紫陽花のころ
- 間男逃避行~家族を見守る幽霊を見る~
- 夏の落し文
- 口だけのっぺらぼう~お兄ちゃんが身代わりに(?)
- 栞の恋(『世にも奇妙な物語』20周年)
- 栞で文通~だれと!~
- おんなごころ
- だめ男だめ女~子供道ずれ
- ひかり猫
- 死して甘える猫~
- 朱鷺色の兆(しるし)
- 死ぬ前のしるしが見えてしまう~
- 枯葉の天使
- 古本屋の主人の死んだ妻、4の子供が知らせに来る。
最終的に主人公は古本屋のおやじなのだな。で、『世にも奇妙な物語』では細かい部分(古本屋の張り紙)なんかはちゃんと作りこまれていたのかな。いつか機会があれば、確認しなおしてみたい。
これは読んで良かった。
『世にも奇妙な物語』で取り上げられた部分だけだと、まさしく『奇妙』なだけのロマンティック話だけど、全体を読むとずっと味わい深い。