「福島原発事故・記者会見 東電・政府は何を隠したのか」日隅一雄/木野龍逸 2012岩波書店
事故の深刻さ隠し(矮小化)
繰り返す担当の交代人事
去年の6月にも読んでいた。
メルトダウン 保安院(経産省)、東電
ERSS(緊急時対策支援システム、JNES委託)
SPEEDI 文科省、原子力安全委員会『環境放射線モニタリング指針』
『想定外』 津波(想定はあった)、電源喪失(想定外ではなく、「想定しなくてよい」だった)、メルトダウン
原子力損害賠償法の除外規定が適用されるべきではない。
プルトニウム NHK「ETV特集 続報 ネットワークで作る放射能汚染地図」1.7㎞地点(格納容器、原発建屋外)でプルトニウム検出
作業員の被曝
汚染水、海へ メガフロートが到着するまで待てたのに放出 海洋モニタリングは東電任せ(法律による)、文科省「やるつもりなし」(2011年11月)
工程表 東電の予定(4月、7月)では、汚染水処理は2011年内に見通しが立つはずだった。除去できる核種など性能の公表拒む。
フリージャーナリスト排除 2011年11月17日園田政務官「記者会見は広報の場」
低線量被曝 「100ミリシーベルト/年以下では健康に影響はない」という文書を記者に配った(びっくり!)安全委員会(のちに訂正謝罪)、委員会でも同様の発言有り。
文科省ホームページ『発がんによる死亡』の確率が『発がん』の確率と間違って説明に記載。2011年5月19日記者会見で指摘。
安全委事務局2011年5月20日「低線放射線の健康影響について」を掲載。「がん死亡率は(自然)変動の範疇にある」とされるが、事故の被曝による『上乗せ』であると指摘されるとその部分のみ削除。ICRPの見解が曲解されている。
山下俊一
何を守ろうとしたのか ミスの指摘を避けるため情報隠し(無謬性と責任逃れ) 事態の解決よりも組織保全に力を注ぐ 東電を守るために奪われる税金と安全と信頼
汚染水は、だんだん漏れ出す量が増え、流出放射性物質も増え続けているのではないか。(2013)
すでに2011年には漏えい問題、タンクの不良問題は表面化していたのではないか。2年以上根本的な解決が図られずに場当たり的対処を繰り返している。
メガフロート(5・6号機方)はなんか、もう邪魔者になっているのか?もしかして、海洋放出に使われていたりして。
工程表(東京電力「東京電力福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋」(ステップ1、ステップ2のあるPDFリンクあり)、ロードマップ、現在は「中長期ロードマップ」として、見つけやすい場所でステップ1、ステップ2の内容は見つからない」)についていえば、2013年現在も未だに『ステップ2』にあると言えるのではないか。