「勝率ゼロへの挑戦」八田隆 2014光文社
100人の冤罪(ありもしない罪を認める)を作った中での、たった一人認めなかったものへの権力による見せしめ。
だが、その者(著者)は最後まで戦った。(さらに闘う)
金と知識と良き仲間を得て。それだけではなく、時代的タイミングと特捜検察不信を背景にするラッキーもあった。
国税告発、特捜起訴による初の無罪判決!
他の人間ではこうはいかなかっただろう。(他の人間ならば起訴もされないが)
国税と特捜による犯罪のねつ造。
無罪である証拠は隠す。
(その犯罪的行為に対する罰則がない)
推定無罪の原則が、推定有罪に。
国税局の言う「悪質」は故意(罪)を認めないこと。
闘うことにより失うのは時間。
ひと月もかからずに終わるようなものが、権力側の都合と嫌がらせによって5年かかる。
告発から1年半、起訴もなく逮捕もなく放置される。
国税局の告発は検察が起訴をすることを確認して行われる。
だから、告発してしまったものを起訴しないのは国税局のメンツをつぶすことになる。
メンツのために犯罪のねつ造、不正という税金の無駄遣い。
引き返す勇気の欠如
取り調べで曲げずに修正を徹底的に求める姿勢。納得しなければ署名しない!
正確さを求めるのであれば全録画録音をすればいいのに、矛盾する検事の発言。どう考えても都合よく湾曲する意図しか見えない。
可視化のためのツイッターとブログ。
メディアは告発時点で実名報道
無罪判決に対する実名報道は無く、謝罪もない。
検察の「社会常識に照らして当然である」は非常識。
イメージ誘導のための接尾語。
痴漢冤罪も入れると、
実は日本の司法行政は
冤罪率99.9%なんじゃないだろうか。
くらいに疑いたくなるよね。
恥を知れ!だね。
P143 「運命をと共にすべし」・・・とが余計かな。
P240 非難が避難に。