復興(ふっこう)とは、一度衰えたものが再び勢いを取り戻す事である
震災以降、被災地は勢いどころの話じゃない!逆に衰えが進むばかり・・・
なにひとつ問題が解決できていない現実がある
もし、2年前、津波を伴わない地震だけで済んだら・・・
これほど多くの犠牲者を出すことなく、また、そう時間をかけず復興を遂げていたはず
しかし、想定外の大津波、そして何より福島第1原発事故が復興の妨げになっていて、
たいした被害もなく、自分の土地と立派な家があるにもかかわらず、この先、必ず!
帰宅できるという保障などまったくなく、おそらく生涯、二度と自分家に戻れない人が
どれほどいるのか?
ここ数日、メディアはこぞって「震災特集」を報じているが、あまりにもドラマチックな
構成であり、いまさら“お涙ちょうだい”的な演出に腹がたつ!
当事者でもないキャスターが、いとも軽々しく“復興”という言葉を使わないでほしい
日本に、“帰還困難区域”という場所が存在しているなか、復興などあり得ない
いま福島で、いや、日本で何がおきているのか?
チェルノブイリでの事故、あのときも3~4年後に“深刻な健康被害”が表面化した
あの教訓を忘れてはならない
昨秋、久しぶりにみた故郷(福島)の景色は何も変わってなかった
とても懐かしく、山々が真っ赤に紅葉し、まるで絵葉書をみているような気分だった
しかし、仮に、目には見えない「放射性物質」を“染色できる技術”があったとしたら・・
その脅威に驚き、紅葉などみる余裕もなく、息を停め、その場を立ち去ったに違いない
犠牲になった方も気の毒、しかし、家を失い、仕事も失い、そして故郷を失い・・
日々、目に見えない恐怖に怯えながら生活している人がたくさんいる
これは生き地獄以外のなにものでもない