1986年4月26日未明、ウクライナ共和国にあるチェルノブイリ原子力発電所の4号炉で、
大きな爆発事故が発生、原子炉内にあった大量の放射能が大気中へ放出、その放射能は
風にのり、世界各地に広がった。約8千キロ離れたここ日本でも、野菜・水・母乳から
“放射能”が検出された
オイラの世代であればここまでのことは薄らと記憶に残っていると思う・・
その後、チェルノブイリ周辺でなにが起きたのか?これを説明できる人は数少ない
それは、オイラを含め、多くの人にとって「対岸の火事」的な出来事だったから
オイラが生まれた福島での事故以降、あらためてチェルノブイリ原発事故について色々と
調べてみた。すると、福島での事故と共通する“重大な問題点”があることを知った
その共通する重大な問題点とは、ヨウ素131による被曝だ
ヨウ素131の半減期は8日と比較的短いものの、甲状腺が特異的に被曝を受けるため、
こどもたちの間にガンや機能障害などの深刻な影響をもたらすというやっかいなやつだ
チェルノブイリでは、事故から4年が経過した1990年頃からこどもたちの間で「甲状腺ガン」が
急増する。爆発で放出されたヨウ素131が子供たちの甲状腺に取り込まれたのだ
甲状腺では、ヨウ素を材料として甲状腺ホルモンを作り出している
この甲状腺ホルモンは体の発育や成長、新陳代謝などに欠かせない働きがあり、成長期の
こどもたちの甲状腺は、特にヨウ素を吸収しやすく、放出されたヨウ素131で被爆した
多くの子供たちに甲状腺異常が見られた・・
しかし、1995年をピークに、こどもたちの間での「甲状腺ガン」は減っていく
が、これはガンの発生数が減ったということではなく、事故当時のこどもたちが大人へと
成長し、それにともない甲状腺ガンの発生する年齢も上がったからだ
チェルノブイリでの事故から25年、2011年3月14日から15日にかけ、福島第1原発から
“大量の放射性ヨウ素131が放出”された・・・
その後の調査で、初期は風向きで海側へ流れていたが、15日深夜から南側の風向きに変化、
福島県内はもとより、近隣の茨城・栃木県方面にまで拡散していったというデータがある
チェルノブイリの事故では、放射能汚染により、約500以上の町や村が地図上から消えた
そして、汚染地域からの移住者たちは、慣れない都会での生活を余儀なくされた
それ以前の自然に根ざした地域社会の崩壊や生活基盤の喪失は大きなストレスとなり、
その結果、健康を害する住民も数多くいたという
いま、まさに同じことが日本で起こっている!!
残念なことだが、これから先、チェルノブイリの悲劇が日本でも繰り返される可能性が
“ゼロ”ではない・・・と、直感的に思った
放射能による被曝の影響の中でも、甲状腺ガンは時間が経ってから発病することが多い
チェルノブイリ原発事故が原因とされる甲状腺ガンの発病率は、事故当時0~6歳だった
こどもたちに最も高いことがわかっている
特に女性は、将来、結婚・妊娠・出産を通じ、甲状腺の正常な機能がもっとも必要に
なる時期がくる。だからこそ早期にガンを発見し、適切な治療を受けなければならない!
しかし、これだけ重大なことにも拘らず、これを詳しく報じるマスコミはあまりない
その理由は「悪戯(イタズラ)に、必要以上の混乱をきたす可能性がある」から・・
近い将来、あなたのこどもが「甲状腺ガン」と診断されたら・・・どうする?
どうか、二度とあの悲劇が繰り返さないことだけを祈る