濱の与太郎

祭り!ベイスターズ!なにより、ヨコハマが大好きだぁ~

煤払いと胴上げ

2016年12月06日 | ひとりごと・・
正月事始め(しょうがつごとはじめ)という習慣をご存じだろうか
その名の通り、正月を迎える準備を始めることで、かつては旧暦12月13日、現在は、
新暦の12月13日に行われる

いまでは「事始め」を習慣として執り行っているのは限られた業界だけ
世間を騒がず反社会的勢力の方々、そして、京都の芸妓さん。どちらも特殊な業界とはいえ、
こうした日本の伝統文化を継承していることは素晴らしいことだと思う


さて、この図は江戸時代の「煤払いの様子」を描いたものである
煤払いとはいえ、いかにも楽しそう!!江戸っ子てーのは、やらなくてはいけない行事も、
いとも簡単に楽しくこなす能力を持ち備えている。これが素晴らしい!!

また、この図は大店(おおだな)、つまり大商人の家の煤払いである
使用人をはじめ、商家に出入りしている鳶職人などが作業をするのが慣わしであった
ここで注目をしてほしいのが「なぜか胴上げをしている人たち」がいること
※右側の頁(中央上のほう)

その理由は明らかではないが、煤払いが終わると、必ずその店主や女中を胴上げしたそうだ
それは庶民のみならず、大奥でも煤払いの後、奧女中が胴上げをした記述がある
胴上げは「優勝チーム」だけの特権ではなかったのである

店主や女中さん。そして、大奥のお局さまが胴上げされる姿を想像するだけで楽しい
嫌なやつはそのまま受け取らずに床へ叩き付けられる・・・
そんなことがあったかどうか知らないけどね

兎に角、煤払いも“お祭り騒ぎ”大きなイベントであったことは確かである
また、煤払いの日は江戸中12月13日と決まっていた。これは、この日に江戸城でも
煤払いをやっていたからで、庶民もこれにならったからだ

煤払いも「正月事始め」のひとつであり、これが済むと、各地で歳(年)の市が始まる
2017年1月1日まであと「26日」


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