2007年8月10日(金)に石垣市が沖縄県県農林水産部により戦略的な農水産物の産地育成を目指す「拠点産地」に認定されました(八重山毎日新聞.07/08/11)。
記事の内容は以下の通りです。
石垣市がパインの拠点産地に 県が県内2カ所目の認定 |
今回、東村に続いて沖縄県内2番目の生食用パインアップルの拠点産地となった石垣市のパインアップルの生産状況について調べてみました。
まず、石垣市の場所ですが、沖縄県の県庁所在地である那覇市の南西約410km強(東京-大阪間位離れています)の位置にあります(図1)。
次に、石垣島のパインアップル産業についてですが、沖縄島のパインアップルとの最大の違いは、缶詰加工場がないことです。
平成2年(1990年)のパインアップル缶詰輸入自由化に伴い、沖縄県内ではパインアップル缶詰加工場が次々と閉鎖し、石垣島を含む八重山地域では平成8年(1996年)にパインアップル缶詰加工場(宮原食品)が閉鎖しました。
そのため、パインアップルの収穫面積、出荷量は落ち込みましたが、近年では美味しい生食用パインアップルの需要が伸び、再び出荷量が増加傾向にあります。
また、パインアップルの出荷も以前の加工用が中心から生食用が中心へと変遷を遂げています(図2)。
図2:石垣市のパインアップル出荷量と収穫面積の推移
(「園芸・工芸農作物市町村別統計書」より抜粋・加工)
これからも石垣市が美味しい生食用パインアップルの産地として発展することを願っています。
○参考サイト
・「八重山毎日新聞」:2007/08/11.石垣市がパインの拠点産地に 県が県内2カ所目の認定
・「沖縄タイムス」:1996/07/22.社説.パイン振興対策を見直せ
○参考資料
・「八重山の農林水産業 平成18年度」.2007.沖縄県 八重山農政・農業改良普及センター.
・「園芸・工芸農作物市町村別統計書」.沖縄総合事務局統計調査課.
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