週刊 ダイヤモンド 2008年 10/11号 [雑誌]ダイヤモンド社このアイテムの詳細を見る |
金融不安、やはり深刻ですね。
日本は比較的ダメージが少ないように思いますが、いろいろと隠れた問題がまだまだありそうです。
例えば、金融機関が企業に資金を融資するときに保険をかける(クレジットデフォルトスワップという)のですが、その保険を請け負う会社(保険会社や銀行)が、自分の保証を請け負った企業を構成企業としてひとつの債権にまとめ、高い利回りの金融商品に仕立てて、他に売り出すんですね。この商品の味噌は、もし保証を請け負った企業のうち一社でも破綻すれば、利回りどころか元手も回収できないという点。ハイリスク・ハイリターンな融資商品だったわけで、これを、クレジットリンク債とか、クレジットリンクローンとかいうらしいのです。
日本の金融機関(みずほ、三井住友、三菱UFJ・・・)も、結構な額をこの商品に投資しています。
このクレジットリンク債の構成企業は、トヨタとかの日本を代表する優良企業が多かったのですが、その中に、例のリーマン・ブラザーズがあったために、回収不能になってしまったそうです。
こんな隠し玉(たしか記事の記者は、爆弾といっていたような・・・)が、もしかしてまだあるんじゃないの?って、世の中の投資家は思ってるんで、株式などの最安値更新なんていう事態になってるんだと思うんです。
僕は、幸いにしてこうなる前に、資金ポジションを移転してるんで、実際の損害はほとんどないんですがね。
長期投資するなら結構買いの場面だと思います。
僕ももっと資金があったら、機を見て買いますけどね。今は何もしません。
で、対ユーロですが、あっさり130円台半ばまで行ってしまいましたね。
遅くても来年の第一四半期までにECBの利下げがあれば120円台も十分ありですね。
この調整局面は、まだまだ予断をゆるしません。注意深く情勢を見守り、情報収集と分析を進めていきたいと思います。