テツの部屋B

アメリカ留学中の見聞録→日本国内の山登り記録+日常の覚え書

ユタ・アリゾナ旅行-10日目

2009-07-12 | 旅行
5時ごろ起床。部屋でぐずぐずしていたため、出発が5時45分ごろになってしまった。Arches National Parkに向かう。MoabからArchesの公園ゲートまではものの10分もかからない。しかし、Archesの公園本体は、昨日のCanyonlandsと同様、台地の上にあり、坂を登って行かなければならない。さらに台地の上に登ってから先も、見所まではそれなりに距離がある。Archesは、地図で見ると小さく見えるが、実際には、日本ではありえないような広大な公園なのだ。
今日の最初の目的はWindows Sectionで日の出の写真を撮る事であった。しかし、車を運転している最中に、日が昇ってしまった。逃がした魚は大きいというが、車の中から見たこの日の日の出は通常以上に美しく見えた。さらに悪いことに、Windowsに着いたとき(6時30分)には、太陽が雲の後ろに隠れてしまっていた。これで、すっかり意気消沈し、やる気を失ってしまった。
近くのDouble ArchとBalanced Rockを見た後、公園入り口脇のVisitor Centerに戻った。行き先の候補の1つであったLa Sal Mountainsの情報収集を試みる。使えそうな地図を発見した(購入せず)。レンジャーから話を聞くべきだったが、やる気が起きず、そのまま退散。旅行10日目ともなると、体が疲れているだけでなく、心が弱っている。おとなしくホテルに戻り(10時ごろ)、午後まで寝て過ごした。

4時45分ごろホテルを出発し、再度Archesに向かった。





Park Avenue View Point。5時13分撮影。右側の岩壁のVの字が、Vandyのロゴに見える。






Balanced Rock。5時44分撮影。


Double Archにも再度寄った後、6時50分ごろ、Trail Headに到着。すぐにハイク開始。歩き始めてすぐに橋を渡る。渡りきったところで左の小道に入り、ネイティブアメリカンの壁画を見に行った。





Ute族の壁画。7時2分撮影。

この壁画は1650~1850年ごろに描かれたものらしい。比較的新しい壁画といえる。

元の道に合流し、先へ進む。途中、巨大な一枚岩の上を延々と歩く。日を遮る物が全くないので暑い。7時41分、デリケートアーチに到着。さすがに人が多いが、隙を突いて、気に入った撮影ポイントを確保した。





Delicate Arch。8時15分撮影。






Delicate Arch。8時33分撮影。日が沈むにつれてアーチの赤みが増す。しかし、今の季節には、太陽が背後の岩の後ろに沈むため、アーチの下が岩の影に覆われてしまう。

もう一点、Delicate Archの撮影において困ったことは、”観光客”たちが、入れ替わり立ち代り、アーチの真下で記念写真を撮ることである。写真で見るとサイズが分かりにくいが、Delicate Archはかなり大きい。したがって、よほどの広角レンズを使わない限り、間近からアーチをファインダー内に収めることは難しい。つまり、アーチの真下で記念写真を撮っても、ろくな写真にならないのだ。それにもかかわらず、家族連れやらカップルやらが続々とアーチに近付いて行くのにはいい加減いらいらさせられた。ところで、こういう状況において、アメリカ人(この時期のユタの国立公園には、ヨーロッパ人のほうが多いかもしれないが)の”空気読めない”っぷりには本当に閉口する。他の人が写真を撮りたかろうが、”そんなの関係ねー”。日本人の遠慮深さはこういう場合にはプラスに働くはずなので、そういう意味においては、美徳だ。





Delicate Arch。8時59分撮影。


9時5分ごろ、さすがに暗くなってきたので、引き返す。9時30分ごろ(?)Trail Headに到着。10時15分ごろ(?)、Moabに到着。Wendy’sのハンバーガーを買ってホテルで食べた。いまいちだった一日にふさわしい夕食だ。

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