テツの部屋B

アメリカ留学中の見聞録→日本国内の山登り記録+日常の覚え書

黒がしらの木彫り

2024-11-09 | 木彫り
北海道で購入した木彫りを紹介する。




佐藤憲治作 黒がしら(かれい)。埋もれ木。


一目で気に入って購入してしまった。

埋もれ木は何百年も土中に埋まっていた木材で、希少性があるため高価である。明るいところでは灰色で、木目がくっきり見える。乾かす前(=彫るとき)は臭いらしいが、今は全く匂わない。




黒がしらの頭部。木目がまるで魚皮の模様のようだ。




胸のところに縄を通す穴があけられている。




背骨としっぽ。




裏から見た黒がしら。




裏から見た黒がしらの頭部。




横置きにして眺めたところ。




黒がしらの頭部にはすじがある。作者がこだわった部分(作者談)。




あごの下。鰓まで丁寧に彫られている。


平べったいかれいの木彫りは、面積が大きいので、少々退屈な見た目になる。この作品では、身が切り取られて露出した背骨が彫り込まれることにより、形状が複雑になり、味わい深い造形になっている。

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