羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

正体見たりぎっくり腰

2005年11月21日 09時27分25秒 | Weblog
 珍しく「ためしてガッテン」を見た。
 その日の番組のテーマは「ぎっくり腰」
 いや、驚いた。
 レントゲン写真で、「ぎっくり腰の正体見たり」という感があった。
 背骨のS字形が失われて、まっすぐになってしまうのが、重症のぎっくり腰だということをまざまざと見せられたからだ。

 背中側の筋肉が一瞬にして「攣った状態」に陥ると、背骨が本来の形が失われて「直線」になってしまう。
 私も過去に腰が痛くてぎっくり腰だと自己判断していた。
 最初の著書『野口体操 感覚こそ力』を出版した後のことだった。
 そうした状態のなかで、鏡に向かって化粧をするとき、手をすこし伸ばして口紅を取ろうとするのにも腰に響いた。
 でもそれは、かなり軽い症状に過ぎなかったのだと、その番組を見ながら認識を新たにした。
 そのときのことを思い返してみると、「上体のぶらさげ」や「胸付け」などはできなかったが、できるものもあってやっていた。「やすらぎの動き」「四股」などだった。

 それ以来、ときどき腰の痛みがあったが、最近ではほとんど感じなくなった。その程度で済んできている。

 今でもパソコンの仕事は正座で行っている。
 暮らしの基本は、畳の部屋なので、やわらかいクッションの椅子に座る機会は少ない。座椅子も使っていない。
 何時までこの暮らしができるのかしら。膝さえ痛めなければなんですが。

 野口体操をはじめて来年3月で30年。
 続けていて「よ(良・好・善)かった」。
 思えば、はじめた当初は、硬くてどうしようもないからだだった。
 「やすらぎの動き」を筆頭に、床に身をゆだねて行う一連の動きは、猛烈痛かったと思う。だけれど、記憶はすっかり薄れて、20代の私には戻りたくない、というのが本音だ。
 
 四捨五入すると60なんだけれど、あっという間の30年ですね。
 こんなことをふり返りたくなるのも、師走が近づいたからかもね。
 今年も、いよいよ一ヶ月半をきりました。

コメント (3)
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