羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

盆栽の植え替え

2007年03月14日 19時13分26秒 | Weblog
 今日から盆栽の植え替えをはじめた。
 大胆に枝をおろすこもなく、ただ植え替えをするだけで生きてくれるものを育てているだけだ。
 それでも父が亡くなってから4年以上、枯らした木はまだ一本もない。
 昨年は植え替えた後に栄養剤を土に埋めた。しかし、ねずみが出てきたので、それはとってしまった。結局、土と水と太陽と風だけで育てている。

 たとえば土だって凝ったものを工夫すれば、色艶がよくなるとわかってはいるが、凝りだすと切りがないので、とにかく延命だけを心がけている。
 植え替えをすると根の状態がわかって、その木の寿命が見える。たった一年で根がしっかり張ってくるもの、巻いてくるものは、まだまだ大丈夫。木によってはわずかな根しかないものもある。それでも葉を茂らせ、秋になれば紅葉もする。
 ほとんどの欅は水もよく吸い上げるし、根の巻き具合もいい。たった一本だけ弱いものがある。これは形が気に入っていて、大切にしている。
 
 もみじと花梨は、今年も根の張り具合はしっかりしている。鉢の真下に着いている穴から根が外まで伸びだしている。元気だ。
 昨年は台風ですこし大きくなりかかった花梨の実が落ちてしまった。今年は、花芽が少ないので、実は望めないかもしれない。

 そんなこんなで、今日は、十数鉢の植え替えを終えた。
 あと3日くらいはかかりそうだ。問題は松と真柏の土と砂の調合だ。割合が難しい。でも、今年は何とかしなければならない。ちょっと頭が痛い。

 植え替えで困るのは、手が荒れること。ゴム手袋をしてやるのでは、感触がつかめない。素手でないと具合が悪い。しょうがないと諦めて、毎年、素手のままやっている。

 ところで、すでに新芽が出ているものもあって、今年の冬は異常に暖かかったことを改めて実感している。
 土を売ってくれる店の奥さんがいった。
「今週末は寒が戻るとか、ちらちらと小雪が舞うというような予報が出てますわよ」
 こればかりはお任せしかない。信じるしかない。
「植物はおもったよりも強い」と。

 それでも土が軟らかいので、今夜は玄関先の軒下に避難させた。
 強い風が吹かないことを、祈っている。
コメント (2)
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