ラーメン二郎(ラーメンじろう)とは、東京都港区三田2丁目に本店を構え、東京都を中心に首都圏で店舗展開するラーメン店。創業者は山田拓美で、現在も三田本店の店主である。
特徴
「二郎のラーメンは、ラーメンではなく『二郎』である」とも言われるほど独特なラーメンを提供する。その味や量に対しては大きく好みが分かれるが、愛好者も多く、そういったファンは「ジロリアン」とも呼ばれる。
濃厚な醤油豚味スープで、非常に脂分が多い。豚ガラ・豚骨・背脂および野菜といった材料を強く煮出すことで作られるが、基本的に透明感があり九州ラーメンの白濁したトンコツスープとは全く異なる。このベース(ダシ)に、「カネシ醤油」等によるカエシを加えてスープを調製する。
濃厚スープに合わせた太麺。池袋店を除き、各店は製麺機を備えており、日清製粉のパン用強力粉「オーション」を使い自家製麺をするが、粉のこね方や製麺機の違いで麺は大きく変わり、太さや熟成度なども各支店まちまちである。使用する粉が異なる店もある。
前述の自家製太麺は茹で時間が非常に長いため、行列が出来ている場合、席に付く前後(店舗によっては食券を買う前後)に普通か大盛かを店員から聞かれることがある。
一般のラーメン店より麺の量が多い。そのため、注文の際に「麺少な目」もしくは「麺半分」を頼む人も少なくない。
チャーシューが乗せられる。スープのズンドウ鍋で作られた煮ブタであり、「ブタ」と呼ばれる。また「ヤサイ」(茹でたモヤシとキャベツ)、ニンニク(刻み、もしくはすりおろし)なども乗せられる。
看板は黄色で、カウンターが赤色の店が多い。
メニュー・サービス
本店・支店によって呼称の違いはあるものの、「標準(小)」・「大盛(大)」の麺の量2通りに、「そのまま」・「ぶた入り」・「ぶたダブル」の「ぶた(チャーシュー)」の量3通りを組み合わせた6種類が基本となる。
通常のラーメン店チェーンとは異なり、ラーメン二郎は支店によって麺の量や味や価格がまちまちである。さらに支店によっては下記のようなオリジナルメニューやトッピングを出す支店もある。
「つけ麺」や「汁なし」(いわゆる油そば)、味噌ラーメン・塩ラーメンなどの、アレンジしたメニュー。
卵(生卵、味付けゆで卵、温泉卵、うずら卵)・チーズ・カレー・かつおぶしなどの有料トッピング。
ビールなどのアルコール類。
店内で水の提供はあるが、店前の自動販売機で購入した茶やジュースを持ち込む事も出来る。
トッピング
「ニンニク入れますか?」とは、ラーメン二郎においてラーメン完成時に、店側から無料トッピングをたずねるための呼びかけである。この声を掛けられた客は、「ニンニク」を入れるかどうかを答えるが、それに加えて、「ヤサイ」「アブラ」などを増量するか否か、カエシを足して「カラメ」にするかどうかについて返答する。
ラーメン二郎を特徴付ける調味料
カネシ醤油
カネシ商事(神奈川県川崎市中原区中丸子)が、ラーメン二郎各店舗に対してのみ限定販売しているラーメン二郎専用醤油の俗称である。カネシ醤油はたまり醤油とみられるが、「ラーメン二郎専用」のラベルのあるものは一般に市販されていないため、その詳細は不明である。原材料は、「脱脂加工大豆(遺伝子組み換えでない)、小麦、食塩、化学調味料(グルタミン酸ナトリウム)、保存料(安息香酸Na)」と表示されている。なお、ラーメン二郎専用醤油のラベルの色は紫色であるのに対し、「カネシ醤油」のラベルの色は緑色であり、旧ラーメン二郎の一部店舗では、このラーメン二郎専用醤油ではない「カネシ醤油」が使用されている。
タケダ グルタミン酸ソーダ
最近まで白い粉は協和発酵フーズ(協和発酵キリングループ)から発売されているグルエースと言う化学調味料と考えられていた。グルエースもタケダ グルタミン酸ソーダも成分はグルタミン酸ナトリウムで、味の素と成分はほぼ同じであるが甘みや旨みが若干弱い[要出典]。
キサイチみりん風調味料
私市醸造から業務用調味料として販売されているみりん風調味料である。三田本店ではカエシに用いられており、特有の甘みをなす要因になっている。
ラーメン大好きなぼくとしては、食べてみたい。



