葦の呟き

お嬢に翻弄される日常と、時折、自作の絵本を綴ります。

絵本「ベイビーのほしがき」 8

2012年05月05日 | 絵本「ベイビーのほしがき」
「そろそろたべごろかな」

とママがいったので
ベイビーはドキドキしながらベランダからひとつとってきました。

はじめてつくったほしがきです。
ほすまえはとてもふしぎなあじがしたのをおもいだしました。
ドキドキしながらかじってみると…



「あまいよ!!」

しぶがきはびっくりするくらいにあまいほしがきにへんしんしていました。

「らいねんもまたほしがきつくろうね」
ベイビーはママとそうやくそくしました。


<おしまい>


絵本「ベイビーのほしがき」 7

2012年05月04日 | 絵本「ベイビーのほしがき」
それからなんにちもたちました。
はじめはとてもおもたそうだったタコさんもいまではとてもかるそうです。
あめのひは、あめにあたらないようにいえのなかでほします。



きがつくと、はじめのおおきさのはんぶんくらいになっていました。


ほしはじめて20にちがたちました。



かきはすっかりちいさくなって、しわしわになり、いろもこいちゃいろになりました。
かきのひょうめんにはうっすらとしろいこながみえます。


絵本「ベイビーのほしがき」 6

2012年05月03日 | 絵本「ベイビーのほしがき」
ほしはじめて6にちがたちました。
「あ!ぜんぜんちがういろになったよ!!」



はじめのひにくらべると、かきはずいぶんとちゃいろくなったようです。
なんだかすこししわしわにもなっています。

「そろそろ、モミモミしてもらおうかな」
とママがいいました。
「かきをやさしくモミモミしてくれるかな?」
「うん!」
ベイビーはおそるおそるかきにさわってみました。



「あ!ぜんぜんべたべたしないよ!!」
ほしたひはみずみずしかったかきなのに、もうさわってもてにつかなくなっていました。
ベイビーはひとつひとつていねいに、かきをモミモミしました。



さてもんだい。
どうしてかきをモミモミするのでしょうか?
1.あまいせいぶんをたくさんだすため
2.たねをやわらかくするため
3.ぜんたいのかたさをおなじにするため

絵本「ベイビーのほしがき」 4

2012年05月01日 | 絵本「ベイビーのほしがき」
おゆにつけたかきは、みずけをきってほすじゅんびをします。

たいてはこうやってロープのりょうはしにかきをむすんで
ものほしざおにひっかけてほすみたいだけれど



「これじゃあせんたくものをほせないわね」
とママがいいました。
「だったらどうするの?」
「どうしようかなぁ。…あ!いいことをおもいついた!」
そういってママがもってきたものは…。



「あ!タコさんだ!」
ママがくつしたをほすときにつかっているタコさんハンガーでした。

かきのえだのぶぶんをせんたくばさみではさんでいきます。
おもいから、おとさないようにきをつけてね。

ぜんぶのかきをつるすと、タコさんはすこしおもたそうでした。
おとさないようにきをつけながら
ベイビーはかきのついたタコさんをベランダのものほしざおにかけました。



あとはおひさまにまほうをかけてもらうだけです。

「タコさん、おひさま、よろしくね」


絵本「ベイビーのほしがき」 3

2012年04月30日 | 絵本「ベイビーのほしがき」
かわをむいたら、こんどはふっとうしたおゆにかきをつけます。
10びょうくらいでいいよ。
あついからきをつけてね。



さぁもんだい。
どうしておゆにつけるのかな?

1.おゆにつけるとあまくなるから
2.ばいきんをやっつけてかびをふせぐため
3.ゆでてやわらかくするため


絵本「ベイビーのほしがき」 2

2012年04月29日 | 絵本「ベイビーのほしがき」
そこで、ベイビーはママとほしがきをつくることにしました。
「いまからつくろうよ!
 おひさまがでていてあついから、すぐに『ほしがき』になるよ!」
ベイビーはそういいましたが、ママはくびをふりました。
「ほしがきはね、さむくならないとできないの」
「えーどうして?」

さてもんだいです。
どうしてさむくならないといけないのでしょうか?




きたかぜがぴゅうっとふきはじめたころ
ついにほしがきをつくりはじめることになりました。
まずは、かきのかわをむきます。



へたをきりおとさないように きをつけてね。
したをすこしきると、かわをむきやすくなるよ。
しぶがきってどんなあじがするんだろう?
そうおもったベイビーは、きりくちをすこしなめてみました。



「・・・・・・・・・・・」

あまくはなく、にがいわけでもなく、なんともふしぎなあじがしました。

絵本「ベイビーのほしがき」 1

2012年04月28日 | 絵本「ベイビーのほしがき」
なつとあきのあいだのあるひ、
おじいちゃんとおばあちゃんから、かきがとどきました。



「わーい。かきだー!」
ベイビーはおおよろこびです。
でも、いつもママがかってきてくれるかきとはなにかすこしちがいます。



「かわったかきだね」
とベイビーはいいました。
「これはね、しぶがきだよ」
とママがおしえてくれました。
「しぶがきってなに?」
「しぶいかきだよ。
 いつもたべているかきは、あまくておいしいでしょ?
 でもしぶがきは、このままだとおいしくないの」
「え?じゃあこのかきはたべられないの?」
ベイビーはすこしざんねんそうです。
すると、ママがわらっていいました。
「おひさまのまほうで、あまくすることができるよ。
 ほしがきっていうかきにへんしんさせるんだけど、やってみる?」
「ほんとう?!やってみたい!」