今回は古伊万里です。
10年くらい前に手に入れたものなんです。
冬ののみの市で冷たい雨がふる夜が明ける前の
薄暗い中で初出しで出たものだということで手にとって
図柄を見て惚れ込んでしまいました。
サイズとしては5寸ぐらいの小皿ではありますが
何と言ってその絵付けが良かった。
個人の好みの問題はあるかとおもいますが。
絵付けだけを捉えれば未だにこの絵付けを超える
古伊万里に出会っていません。
蓮の池に今まさに飛び立とうとする鳥がなんとも
いきいきと描かれ躍動感と生命力を感じる絵付けです。
鳥は飛びたつ時にはものすごい勢いで走って
助走をつけて飛び立つようです。
その走りっぷりをこれ以上ない簡単な線で表現しています。
まるで古染めのような描き方ですね。
12時の方向にソゲがありますが無かった事にして下さい。
時代は藍九谷様式と思っています。