スカルラッティといえばどのような曲を作った方という印象をお持ちでしょうか?
快適で涼やかで胸のすく気持ちの良い曲を作った方。きらりとしたセンスが素敵な方。ときどきぴりっと心引き締まりそうになったりする曲もあるけれど、恐ろしそうな感じとは無縁。不協和音なんかなおさら無縁。濃い方の多い作曲家たちの中ではほっとさせられる癒し的な存在の方、だと思っていらっしゃる方も多いかもしれません。実は私も、そうでした。それでも好きだったんですけどね。
ところがこんな演奏をある方に紹介していただき、のけぞりそうになりました。ピエール・アンタイ氏というチェンバリストによる、K.175の演奏です。
出だしからすっ飛ばすような勢いです。こんな激しい演奏があっていいのでしょうか。そして注目すべきは中間部!なんだこれは、と思えそうなところがいくつか登場します。
今書いてしまうと聴く楽しみが半減してしまうので、今回はここまでにしておきますね