今一番時間をかけて練習している曲が、ハイドン作曲のピアノトリオ39番 Hob. XV/25の第3楽章です。ジプシートリオと言われているとおり、ハイドンの曲にしてはジプシーの濃厚な情熱や激しさが感じられる曲で特に第3楽章はジプシーらしさに溢れた快速な曲です。この曲、練習開始前は細かく動く右手が大変だろうと思っていました。確かに右手の動きは細かいのですが、今最大の難所のひとつが終止感を音で表すことです。この曲の出だしは以下の楽譜のようになっています。
このピアノパートの左手の和音の下にⅠ→Ⅳ→Ⅰと和音記号を書きました。Ⅳ→Ⅰの動きは終止の動きであり、緊張から弛緩へ、不安定から安定へと落ち着く方向に向かった動きなのですが、このⅣからⅠに向けての動きを表すのに苦心しています。鍵盤の手前から奥に、とか、大きい音から小さい音へ、という動きでもあるのですがそれだけではすまないような終止を表す何かを聴かせる必要があります。自分では弾けた、と思ったのですが持って行くとまだまだ。。(汗)ちなみ右手の第3小節目のソシレの「レ」の部分にはスタッカート記号がついていますがこの記号はあまり意識せずにちゃんとこの音を聴いて次の「ド」の音に移動するとのこと。しかし「レ」から「ド」まで距離がある上に、レの下にある点がついつい気になり、思わず跳ねたり弾いたか弾かなかったか分からないような音にしてしまったり、と色々やらかしているのでした。音価(音の長さ)はぎりぎりまで伸ばして瞬間移動、この瞬間移動を速く的確に、ということです。実際やってみたらまるで運動をしているみたいです。実際腹筋と背筋を使っているらしいし。子供の時運動苦手だったからとあきらめずにチャンスだと思ってやるのみだと感じるこの頃です。
追記)大変申し訳ありません。この記事にはミスがありました。次の記事で正しいものを投稿します。したがって本記事の画像は削除しました。
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