本ブログにレッスン記事を書くのはものすごく久しぶりのような気がするのですが、書きたくなってきたので書く事にします。
現在ショパンのバラード第3番を部分ごとに細かく見ていただいています。今日は出だしのところ。
最初のミ♭の出し方によって聴く人がその後も演奏を聴きたくなるかどうかが決まる、ということで、その前の呼吸から気をつけながらやってみました。腹式呼吸で吸ってゆっくり吐き出しながら音を出します、そして指でこすって止めるように。どんな色の音にするかというのも練習過程で変更してもいいものの演奏する際にはできるだけ明確にイメージして、ということでした。そして出してみたのですが私の場合肩で息をする傾向があり吐き出し方が弱いか急すぎるとのこと。膠着させずに循環させてなのね。腰から指が生えているみたいに弾こうとあるプロの方がおっしゃったという話も伺いました。
そして緑色のまるで囲んだところですが、前の音から飛んでいるのし、音自体が華やかなため、ついついぴょんと際立ってしまいやすいのですがその前の部分と同一のフレーズ内だから出っ張らないようにすること。同一フレーズ内では音の方向性を守りながら出っ張ってはいけないところで出っ張らないように演奏することが大切なのですが、それがやりやすいところとやりにくいところとがあります。和音が続いていたり音程差があったりするとやりにくいのですがそこは見えない糸をしっかりと認識しながら自然に音楽がつながったように演奏したいものです。
フレーズごとに「問いかけ」「応え」と書いていますが、出だし部分はまさに問いかけと応えとで成り立っています。これについては他のところでもよく言われているので割愛します。
そして問題は2段目、9小節目の出だし、赤くて太い丸で囲んだ部分!ここを華やいだ明るい響きの音にするのが最大の課題のひとつ!足腰でしっかり支えて、姿勢から準備する必要があります。しかしこの部分、フォルテだからと真上90度からついついがつんと叩いてしまいやすいのですね。近くではものすごい迫力で音を出したように思えても遠くでは単に固くて響かない音しかでていない、ということらしい。その固くて響かない音で頑張って弾くのをなんとかして辞めたいものです。ちなみにこういう音を出すとき、ついつい肩をいからせたり、手首を高く挙げたりしてしまっていたのですが、それは最もいけないとのこと。肩をいからせないようには心がけていたつもりですが、手首はついつい上げていたなあ。ちなみに音だし直前に手首をくねくねと上げたり下ろしたりするのもかなり無駄な動きだとのこと。非常に耳が痛かったです。上げ下げをすると音が出やすいと思いがちなのがまずいですよね。むしろ手の平の内側の筋肉をしっかり使い、手の内側の支えをしっかりとさせ、鍵盤をつかもうとする動きで弾くのが望ましいとのこと。その手の内側の支えを作るために、別の手の指で下から支えたりするとかなり音が鳴りやすくなるのですが、こういう支えを自らの手だけで作れるようになれたらと思うのでした。なかなか道は険しそうですが。
練習していても自己満足レベルの練習になっているとレッスンの度に感じます、練習中に自分でチェックできるようになれたらいいのですが。少なくとも叩いて膠着している音と響いている音の違いが演奏中でも判断できるようになりたいな。音の色や風景などイメージ作りも明確に。練習は耳をすませながら焦らずにやっていこうと思います。
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