いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

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2012年07月21日 | ピアノ・音楽

 先日のピエール・アンタイ氏のチェンバロによるスカルラッティのK175の演奏の記事を多くの方たちが閲覧してくださいました。ありがとうございます!

 出だしのところ、溜めがあるように聴こえます。記譜上では均等に書かれている2音の長さの一方を長く、一方を短く演奏するという、イネガル奏法のようです。しばらくすると非常に激しく反り返ったような不協和音が聴こえてきます。あまりクラシック音楽では聴かないような斬新な響きの和音。その和音が体当たりで叩きつけられたかと思ったら、また急速なパッセージとともに舞い上がっていき、何かを訴えかけるような熱く美しいメロディーが歌い上げられ、情熱が再び不協和音の塊となって繰り返し繰り返し注がれます。なんと激しく情熱的で血潮したたる演奏なのでしょう。ピエール・アンタイ氏はどんな様子でこの曲を演奏しているのでしょうか。写真の落ち着いたような風貌からは、髪を振り乱しているようには思えないのですが、あの演奏では思いっきり髪を振り乱していそうな感じがします。

 チェンバロの場合、1つの鍵盤で複数の弦を鳴らすことができるのですね8フィートの弦2本とか、8フィートの弦2本+4フィートの弦1本とか。そうすることによって演奏を豪華にしたりすることができるようです。この曲も、2本以上の弦が使われている気がします。スカルラッティのこのK175はチェンバロの特性を生かした名曲であり、アンタイ氏の演奏はまさに名演奏だと思います。この曲が街中などでかかっていたりしたらかっこいいと思う人が多いような気がしています。

 ちなみにスカルラッティの不協和音と、近代以降の不協和音の働きには関連性があるのだろうか、という疑問も湧いています。

 古い音楽もいろいろ探ってみたら、さらに面白い発見がありそうな気がします。そういいながら、ヒルデガルド・フォン・ビンゲンのオルド・ヴィルトゥトゥムに感銘を受けていたのでした。当時はバロック以前の音楽は苦手と書いていたようなのですが、だんだん抵抗がなくなってきています。このオルド・ヴィルトゥトゥムも改めて聴いてみたらさらに魅力的に感じました。ミステリアスな面、怪奇的な面もあるように思うのですが、そこも含め興味が尽きません。

 最後に、先日アップしたフランクのプレリュードとフーガ、変奏Op.18の演奏も聴いてくださりありがとうございました。早いものでその日から二週間がたったのですね。この記事をもって削除します。そして今後も研鑽を積んでいきたいと思います。

 


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