いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

2012年02月20日 | 気になる場所、風景

 花のたましひ  金子みすゝ゛

散ったお花のたましひに

み佛さまの花ぞのに

ひとつ残らずうまれるの。

 

だってお花はやさしくて

おてんとさまが呼ぶときに

ぱっとひらいて、ほほえんで、

 

蝶々に甘い蜜をやり、

人にゃ匂いをみなくれて、

 

風がおいでとよぶときに

やはりすなおについてゆき、

 

なきがらさえも、ままごとの

御飯になってくれるから。

 

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 ただ 相田みつを

花には人間のような

かけひきがないからいい

 

ただ咲いて

ただ散ってゆくからいい

 

ただになれない

人間のわたし

 

 相田みつを美術館に、金子みすゝ゛と相田みつをの詩をコラボレーションした、「詩人の魂」を見に行った。どちらの詩も大好きなものの、片方は自ら命を絶ち、もう一方は現実を前向きに生き抜いたようにみえる、そんな二人のコラボ、どのようなものなのだろうと思っていた。

 それが、ものすごく、よかった。とても、しっくりときていた。まるで相聞歌なのでは、と思えるぐらい。

 二人とも、目に見えないもの、ささやかそうなものに対して、純粋であたたかいまなざしを、向けていた。

 二人とも、死後に発見された。そして今、時代を超えて、感動を与えてくれている。

 ちなみにこの企画、東日本大震災前から、考えられていたそうだ。金子みすゝ゛のほうは、震災後の「こだまでしょうか」で爆発的に有名になったものの。相田みつをの息子さん、金子みすゝ゛の娘さんの対談ビデオにも出会えてびっくり。

 

 公園の隅でひっそりとつぼみになっていた写真の花。

 その後、この花の名前を持つ珈琲店に行った。とても古い建物でクラシック音楽がかかっていて夢のような空間。

こんな店なら何時間でもいたいもの。

 

 「詩人の魂」と珈琲店を紹介してくれた友人たちに感謝です


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