いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

メシアン 『鳥のカタログ』より

2012年03月09日 | ピアノ・音楽

 古い曲とともに、親近感の持ちにくかったクラシック音楽と言えば、新しい曲。どうも苦手意識があるのですが、そういう曲も聴いてみたくなっているこのごろ。ちなみに私が一番親近感が持って聴ける時代のクラシックの曲はバロック、古典派、ロマン派です(それらの曲についても、知らないことが多いのですが)。印象派になると微妙になってきます。そして、その「微妙」の根源は和声にありそうな気がしています。古い曲への苦手意識もなんとなく同じ理由のような気がします。しかし今年は印象派の代名詞であるドビュッシーの生誕150周年。自分の幅を広げるのによきチャンスかもしれない、と思いました。(ちなみに、「弾く」というほうは、今は対象には入れていません。その前にやっぱり「聴く」というほうがあると思うから。)


 メシアンの『鳥のカタログ』は、先日の三浦友里恵さんのリサイタルでも抜粋が演奏され、非常にインパクトが強いピアノ独奏曲でした。ちょっとおどろおどろしいところがあったものの、鳥の鳴き声を非常にリアルに描写していて、夜の森の自然を描写したような曲だと感銘を受けました。メシアンはオルガンでも有名。でも調性にしばられないといわれる独特の旋法というのが原因でしょうか、苦手な作曲家でした。いかに自分の感覚が、調に頼っているかということが分かります。しかし、自然を愛するメシアンが、実際に鳥の鳴き声を描写して作った『鳥のカタログ』はユニークな発想だと思ったし、そういう曲を作ったメシアンは面白い人だと思いました。日本の鳥も登場しています。また、新しいとはいえ、時代を飛び越えバロックより前の古い曲ともつながっているような気がするところも、面白いと思いました。そういえばほとんど古い曲に使われているオルガンの曲もたくさん作ったしなあ。


 鳥の鳴き声とメシアンの『鳥のカタログ』とを対比させて紹介した動画があったので載せておきます。何の鳥か、よく分からないのですが、鳴き声をよく真似ているというのがよく伝わってきて、素敵な動画だと思いました。




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