ここしばらく体調を崩していたのですが、その時色々思うことがありました。
夜、なんとなく眠れないので、ベッドにもたれたまま、窓のブラインド越しに丘の上の公園の常夜灯を見ていたのですが、思い出されたのは、高校時代のこと。 四分の一世紀も昔、今と同じこの部屋で、深夜零時を過ぎた時刻、机に向かって通信添削の難問にうんうん言っていたものでした。英語の長文読解やら、重箱の隅をほじくるような、世界史の設問に・・・。
そして、ふと目を上げると、公園の灯が今と同じように闇にうかんでいたのでした。ちょっとのどが渇いたのを感じ、階下に行って、紅茶を淹れながら、衛星TVのスィッチを入れていたのも思い出します。 訳もなく観るのが、好きだったテニスの試合の中継で、当時17歳だったシュフティ・グラフが女王ナブラチロワをウィンブルドンで破った時、頭の中で、何かが突きぬけるような興奮を覚えたのも、若さのせいだったかもしれません。
短くはない時を生きてきたなあ、と感じることが最近増えてきました。 これまで、多くの人と出会ってきましたが、人生の中で出会うのは、ほとんどゆきずりの人たちです。 一時期、何かを共にし、また別れてゆく・・・。 もう二度と会うことはないだろうなあ、と脳裏に思い浮かべる人々も沢山いますが、皆それぞれの道をゆき、その人なりの人生を完結することになるのでしょう。
このつたないブログをお読みくださっている方がいるならば、どうぞ良いお年を!