映画「ラ・ラ・ランド」を観ました! 言うまでもなく、アカデミー賞・ゴールデングローブの各賞を総なめにしたヒット作であります。
最初、ミュージカル映画と聞いて、「どうだろう?」と思ってしまった私。というのは、ミュージカル映画は面白いのは面白いのですが(今は昔の「ウェストサイド物語」などとか)、オードリー・ヘプバーンの「マイフェアレディ」みたいにゴージャスな大作でも「これ、ちょっと私好みではないな」と思ってしまう作品も多いのです。
でも、近年のディズニーのアニメも「アナと雪の女王」みたいに、思いっきりミュージカルしてるって感じも強いですしね。
だけど、そんな心配は無用! やっぱり、とても素敵な映画でした。 主演のエマ・ストーンがとっても魅力的! 童顔に大きな青い瞳、そして体の線が華奢で色白な肌も透き通るような美しさ
そして、映像がとても美しいのです。夜の街、海辺の夕陽、エマ演じるミアが友人たちと住むアパートメントのカラフルな調度品――これはもう、現実の色彩というより、昔のハリウッドのテクニカラーのように、夢の世界の美しさだわ……。 ミアが着る服も、黄色やパステルピンクなど、キャンディカラーのような鮮やかさで、夢のようなムードをかもしだしています。
魔法のような映像の美しさが、何よりも目を射たのですが、これはあくまでも夢を追い続ける男女の恋愛と別れの物語。
女優志望のミアは幾度もオーディションを受け続け、失敗の連続。そんな彼女が出会ったのは、やはり伝統的なジャズを愛し、それを演奏する店を持つ夢を追う青年セブ。彼らは恋に落ちますが、やがて互いに「自分のしたいこと」を優先するあまりに、少し溝ができてきます。そんな時、ミアの目の前に、将来を賭けるべきチャンスが訪れた時二人が下した決断は――というもの。
圧倒的な面白さで、画面から目を離すことができなかったのですが、正直言って、最後のエピローグは嫌いです。「どうして、こうなるの? 何だか納得できない」というのが、本当のところ。
ミアとセブの素敵な恋人たちに待ち構えている結末は、どうだったのか?――というのは、この映画を観てからのお楽しみというわけなのですが、私としては、やはり二人には結ばれて欲しかったですね。
ファッションや画面の美しさで、十分観客を魅了する映画でありますが、ジャズに造詣が深い方なら、一層楽しめるはず!