今月の初め、ギャラリーに出展して頂いた白石孝子さんの、イコン画を購入しました。その時から「これは、素敵!」と思っていた「スモレンスクの聖母」です。この写真の中央に飾られた陶板に描かれた作品がそうですが、本当に、本当に綺麗!(注:左のドへたくそなのは、白石さんのイコン教室で私が制作した、大天使ミカエルです)
ヨーロッパでは、木の板に描くのが、慣習のようですが、セラミック(陶板)に描くやり方もあるのですね。マリア像と小さなキリスト…小ぶりな作品ですが、威を払う気品が感じられます。
右側にあるのは、五木寛之の小説「ソフィアの秋」。ブルガリアへ旅立った青年が、首都ソフィアで過ごすのですが、その描写がエキゾチックで何とも見事。金色の落ち葉が降りそそぐ東欧の街と、青年がそこで出会うイコンの美――高校一年生の時、読んだのですが、その時の感動は今も新しい、心に残る著です。
そして、棚の上にところどころ飾られているのは、5年前パリで買った蜜蝋のキャンドル。教会が経営している、修道女たちが作ったものばかり売っているというお店で、この花びらが浮き上がった蜂蜜色のキャンドルの外、鳥が描かれた小さなステンドグラス(?)も買ったのも、大切な思い出。 通りのくぼみにひっそりと存在しているような、けれど洗練された店でしたっけ。このキャンドルも使ったことはないけれど、火を灯すと良い香りが漂うのでしょうね。
こちらは、白石さんに頂いたポストカード。白石さんが、京都のハリストス教会のために作った聖像画だそうですが、実物はきっと、とても大きいのでしょうね。黄金の背景に縁取られて立つ、人物像にも、古典様式に通ずる端正な美しさがあります。
離れの棚の上に飾られたイコン画…これを見ながら、なぜか私には、ソフィアの都にそびえたつ金色の寺院と、遠い鐘の音が聞こえてきたりするのでした。
ヨーロッパでは、木の板に描くのが、慣習のようですが、セラミック(陶板)に描くやり方もあるのですね。マリア像と小さなキリスト…小ぶりな作品ですが、威を払う気品が感じられます。
右側にあるのは、五木寛之の小説「ソフィアの秋」。ブルガリアへ旅立った青年が、首都ソフィアで過ごすのですが、その描写がエキゾチックで何とも見事。金色の落ち葉が降りそそぐ東欧の街と、青年がそこで出会うイコンの美――高校一年生の時、読んだのですが、その時の感動は今も新しい、心に残る著です。
そして、棚の上にところどころ飾られているのは、5年前パリで買った蜜蝋のキャンドル。教会が経営している、修道女たちが作ったものばかり売っているというお店で、この花びらが浮き上がった蜂蜜色のキャンドルの外、鳥が描かれた小さなステンドグラス(?)も買ったのも、大切な思い出。 通りのくぼみにひっそりと存在しているような、けれど洗練された店でしたっけ。このキャンドルも使ったことはないけれど、火を灯すと良い香りが漂うのでしょうね。
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離れの棚の上に飾られたイコン画…これを見ながら、なぜか私には、ソフィアの都にそびえたつ金色の寺院と、遠い鐘の音が聞こえてきたりするのでした。