志村けんさんが亡くなったというニュースが流れ、とてもショックを受けてしまった。
悲しい……もともと曇って、どんよりした日だったのだけど、本当に灯が消えてしまったような気分だ。
今まで、志村けんさんには、どんなに楽しく、心がフウッと和むような瞬間をプレゼントしてもらったことだろう――お笑いブームとかで、様々なタイプのコメディアンが次々登場しているけど、志村さんは、そうした人たちとは、まったく別格の、「日本の宝」とでも言える存在だったと思う。
下品すれすれの笑いをとっても、志村さんには得も言われぬ哀愁というか、人を惹きつける愛嬌のようなものが漂っていて、それが他の誰にも真似できない、独特のムードを作り出していたのだと確信している(「哀愁」というものを身に着けている人は、チャップリン級のコメディアンにだけ許されたことかもしれない)。
これだけ愛された、日本の芸能人もなかなかいないはず……バカ殿様や、ひとみ婆さんのコントをもう一度見たかったのに……とても悲しい。