アニメ映画「ひるね姫」を観る。確か、二年ほど前、岡山は倉敷児島に住む女子高生ココネを主人公にしたと話題になっていたはず。
岡山が舞台になるとは! これは珍しい。その時、観たくてたまらなかったはずなのに、映画館に足を運ぶこともなく、忘れてしまっていました。
けれど、この度ようやく観ることができた「ひるね姫」――こういう映画だったのか……。
面白かったか?と聞かれると、前半はまずまずなのだけど、後半のバトルは訳がわかんなかった――と告白せざるを得ません。
瀬戸大橋やそのたもとの道路、家並みなど、地元をよく知る者としては、「あの風景が、アニメの画像ではこんな風になる!」と新鮮で食い入るように、観てしまいました。
だけど、ココネの現実の生活は、それなりに面白いのに、彼女の夢に出て来るファンタジー世界はあまりピンとこないな。(これは、私がハイファンタジーが苦手なせいかもしれないのだけど)
このココネとしての物語と、夢の中でのエンシェンとしての物語がリンクして、2020年の東京オリンピックとココネの祖父がオーナーである自動車会社が開発した自動運転技術を巡る陰謀へつながってゆくというものですが、ちょっと脚本が消化不良気味かも……。
ラストのバトルシーンが意味がわからないし、そこで戦っていたはずのココネが、どうして突然、祖父の自動車会社の何十階もの高さの吹き抜け空間にぶら下がることになるのか、よ~わからん💦 これって、ココネが途中で夢から醒めたということ?
それでも、ココネの父親が営んでいる自動車修理工場の佇まいや、岡山弁(地元の人間からすると、リアルな岡山弁とはちょっと違うような気もするのですが)が次々飛び出すココネ達の会話は、とても新鮮!
我が故郷である岡山って、なかなか味のある土地なのかも――これって、ローカルファンタジーの一種かな?