玄海原発のリスク

2011年06月09日 | 防災と琵琶湖



【概要】 

玄海原子力発電所は佐賀県東松浦郡玄海町に
ある九州電力の原子力発電所。3号機を対象
にプルサーマル計画を実施している。敷地面
積は約87万平方メートル。見学・PR施設とし
て「玄海エネルギーパーク」が設置されてい
る。



----------------------------------------
1号機
子炉形式:加圧水型軽水炉(PWR)
運転開始:1975年10月15日
定格電気出力:55.9万キロワット
原子炉熱出力:165万キロワット
燃料種別・装荷量:低濃縮(約4~5%)
二酸化ウラン燃料・約48トン
燃料集合体数:121体
建設費:545億円

2号機
原子炉形式:加圧水型軽水炉(PWR)
運転開始 1981年3月30日
定格電気出力:55.9万キロワット
原子炉熱出力: 165万キロワット
燃料種別・装荷量:低濃縮(約4~5%)
二酸化ウラン燃料・約48トン
燃料集合体数:121体
建設費: 1236億円

3号機
原子炉形式:加圧水型軽水炉(PWR)
運転開始:1994年3月18日
定格電気出力:118.0万キロワット
原子炉熱出力:342万3千キロワット
燃料種別・装荷量低濃縮(約3~4%)
二酸化ウラン燃料およびプルトニウム・
ウラン混合酸化物(MOX)燃料・約89トン
燃料集合体数:193体
建設費: 3993億円
2009年11月5日より、ルサーマル試運転
同年12月2日より営業運転を開始。
MOX燃料費:1回目18体10.7トンで139億6400
万円。2回目20体13トンで150億8200万円。

4号機
原子炉形式: 加圧水型軽水炉(PWR)
運転開始: 1997年7月25日
定格電気出力: 118.0万キロワット
原子炉熱出力: 342万3千キロワット
燃料種別・装荷量: 低濃縮(約3~4%)
二酸化ウラン燃料・約89トン
燃料集合体数: 193体
建設費: 3244億円
----------------------------------------

過去の主なトラブル

・1998年7月18日-1号機で定格出力運転中、復
 水器細管漏洩により出力低下。
・1998年1月20日 - 3号機定期検査中、燃料集
 合体シッピング検査の結果、1体に漏洩を発
 見。
・1999年3月31日-2号機定期検査中、蒸気発生
 器伝熱管の渦流探傷検査の結果、管板拡管
 部に有意な信号指示を発見。
・2008年6月20日 - 4号機の冷却水圧に異常を
 検知したため自動停止。
・2010年12月9日-3号機の1次冷却水のヨウ素
 濃度がこれまでの平均値の4倍に上昇。燃料
 棒に穴が生じ放射性物質の漏洩が確認され
 る。
・同年12月11日より第13回定期検査を前倒して
 実施し、現在まで3号機検査停止中



【エピソード】

2011年3月19日 産経ニュース
玄海3号機再開時期、揺れる 九電社長「想定
外の事態」

20113年4月8日 九州電力
玄海原子力発電所における放射性よう素及びセ
シウムの検出についてお知らせ

 

佐賀県玄海原子力発電所における 

いま福島第一原発事故で系統だったプルトニウ
ム汚染の実態調査がされていないようだが早急
に実施しなければならないと考えている。それ
ほど恐ろしい人工物質である(肺癌)。重いか
ら飛ばないという説明がテレビでなされている。
気がかりな情報操作だと内心では思っている。

玄海原発もプルトニウムの汚染が心配されてい
る。今日1時間ほど前からこれを打ち込んでい
るのだが、リスク評価は既にネット上で流れて
いる。だからこそ詳しい情報が知りたいのだが
今日のところはこの程度で休止符とする。

モニタリングが、きっちりされていたら、もっ
と早く再稼働の判断ができたのにとも思えるが、
これまでの経過から考えると「ないものねだり」
だろう。最低でもリアルタイムで公開できる体
制(できれば佐賀県庁で公開)を早急に構築す
べきだと思った。あっそうか、モニタリング方
法も確定していないのか・・・。

 

【脚注及びリンク】
-----------------------------------------
(1)「
日本原子力研究開発機構
(2)「
日本の原子力発電所
(3)「放射性物質による環境汚染予防に向けて
(4)「
地域防災計画データベース:消防庁防災課
(5)「福岡県西方沖地震における原子力発電所
  の状況

(6)「
国際原子力事象評価尺度(INES)」
(7)「
地震大国に原発はごめんだ
(8)「九州電力・玄海原子力発電所
(9)「玄海原発プルサーマル裁判の会

-----------------------------------------