一昨日の1月16日は 「禁酒の日」 だったそうである。
禁酒…。 いま、僕の五感が最も敏感に反応するのは、この言葉に対してである。
まあ自分のことはさておき、5月31日が 「世界禁煙デー」 であることは比較的知られているけれど、「禁酒の日」 って、あまり耳にすることがない。 それに、なぜ1月16日が禁酒の日なんだと思うわけだけれども、この日は、アメリカ全土で禁酒法が施行された日なのだそうだ。 それがいつの話かと言えば1920年のことで今から90年以上も昔のことだ。 それでも禁酒法といえば、酒の密造・密売、ギャングにマフィア、アル・カポネにエリオット・ネスのアンタッチャブルの世界なんかを連想する。 ケヴィン・コスナーやロバート・デ・ニーロやショーン・コネリーが競演した映画が懐かし~い。
ところで最近、このナントカの日、というのがやたらと多いように思う。
数え上げればキリがないほどである。
毎月の記念日にしても、8日が米の日、 22日が夫婦の日、 23日が文 (ふみ) の日 、などはよく知られているところだ。
他にもいろいろ面白いナントカの日がある。
毎月18日は 「頭髪の日」。 1 (とう) 8 (はつ) の語呂合わせだそうで、全国理容環境衛生協同組合連合会が制定したというのだけれど、何だか苦しい語呂合わせのような気もする。 それに頭髪の無い人は、この日はどうなるんだ、と思ったりしてしまうが、それは余計なことか。
20日はワインの日。 なぜ20日なのかと言うと、フランス語で 「20」 の発音がワインに似ているから、とのことで、日本ソムリエ協会が制定したそうだ。 フランス語で 「20」 をどう発音するのかは、知らないけれど…といつかどこかで書いた時、わがメル友・じゃいさんが、「フランス語でワインは vingt (ヴァン) でござるよ」 と教えてくれた。
にわかに信じられないのが、24日の 「かつお節の日」 だ。
なんのこっちゃ、という感じである。
「ふ(2)し(4)」 の語呂合わせだという。 でもなぁ…。
「ふし」 をカツオだけが独占しまっていいのか。
「ふし」 がつくのは 「かつお節」 だけには限るまい。
たとえばの話だが、青森県はこの日を 「津軽じょんがら節」 の日にしたいだろうし、浪曲協会は 「なにわ節」 の日にしたいと考えているはずだ。 山伏同好会はこの日を 「ヤマブシの日」 にしたいと目論んでいるに違いない。 コンドロイチン友の会は 「節々の日」 の制定を望んでいるだろう。 (そんな会があるかどうか知りませんけど…)
さらに1月と2月にある、ちょっと変わった記念日をいくつか上げてみたい。
1月8日は 「勝負事の日」 だそうである。 一(イチ)か八(バチ)かの勝負の日、とのことだ。 う~ん。 なんだかね~。 ほんまかいな…? と思うような話だ。
ついでに、このイチかバチかという語源だけれど、「丁」 と 「半」 の字の上部をとったものが「一」 と 「八」 になり、それで 「丁か半か」 という意味で 「一か八か」 が使われた…という。 何かの本に、そう書いてあった。
1月15日は 「アダルトの日」 となっている。 そんな日もあるんだ。
昭和22年の1月15日、東京新宿で日本初のヌードショーが開演されて話題になったという記念日なんだそうである。 まあヌードといっても、裸の女性が額縁の中に入って、ただ、じっとしているというだけ、という慎ましいものであったらしい。 現在では笑い話のようなことだけれど、それはそれで、見てみたい気も、ちょっとする。
ちなみに、この1月15日といえば、現在は第2月曜日に変わってしまったが、以前は 「成人の日」 であった。 それと同じ日に、そんな記念日があったというのは何か因縁めいたものを感じる。 つまり、この日は実は 「性人の日」 だった…とかね。 (すみません)。
しかし、数ある記念日を調べていて、最も驚いたのは、バレンタインデーの前日の2月13日である。 この日は、銀行強盗の日とある。 銀行強盗の日って…どんな記念日なんだ。
記録によると、1866年2月13日に、「西部のロビン・フッド」 と言われたジェーシー・ジェイムズ兄弟というのが、初めて銀行強盗に成功した、というのである。 正式には、アメリカで白昼に起きた初の銀行強盗事件、だという。 「ロングライダーズ」 という映画にもなり、ヒットしたらしい。 で、この日が銀行強盗の日と相成ったそうである。 しかし何のための記念日なのか…。 銀行強盗をやるんやったらこの日にやりなはれ…というわけでもあるまいし。
…と、脱線を重ねてきたけれど、最後に話を自分のことに戻そう。
昨日、徳○会病院へ定期的な検査と診察を受けに入った。
検査結果は、糖尿病の HbA1c やワーファリンのINR、尿酸値、あるいは抗不整脈薬の血中濃度など、気になる数値はほぼ基準範囲内であったが、たったひとつその範囲を超えた高い数値が出ていたのが、案の定ガンマGTPであった。 つまり、アルコールによる肝機能のダメージ度が、相変わらず高いのだった。
年末年始のお酒の飲みすぎで不整脈の出る回数が増え、原則1日2錠服用する抗不整脈薬を3錠に増やしたことが多かったので、薬のストックが底をつきかけていた。 昨日はその薬、 シベノールを1日3錠分、処方してもらった。 まあ、お酒さえ過ぎなければ、1日3錠も飲む必要はないのだけれど。
1月16日の 「禁酒の日」 だけでなく、毎日を禁酒の日にしなければ。