マリリン・モンローやフランソワーズ・サガン、ライザ・ミネリ、ソフィア・ローレンなど、200人近い女優や作家など、いろいろな分野で活躍してきた女性たちの 「名文句」 がまとめられた1冊の本がある。 これがやたらと面白いのである。
「私だって言ってみたい! 人生が楽になる女たちの名文句」 (講談社、タニア シュリー・編集、フーベルトゥス ラーベ・編集、平野 卿子・翻訳) という本である。
この中の名文句から、特に面白いと感じたものをいくつか抜粋してみる。
まず男より女のほうがはるかに賢い、という現実を知らされる文句。
男と喧嘩したってしかたない。
いつだって向こうの言うことが変なんだから。
女性の分別がわかるほど分別ある男なんかいない。
だから女は無分別だということにされちゃう。
女はばかじゃないの。 ただ、いつもばかをみているだけ。
女がおしゃれをするのは、男の頭が目ほどよくないから。
男はなにをやらせてもできる。そのくせ、なんの役にも立たない。
な~るほど。 男でありながら、思わず膝をたたいてしまう。
では、女にとって、男とは何なのか…?
男は懐中電灯のようなもの。 明るくはないのに、目をくらます。
ケチな男のプレゼントは口紅。 だって少しずつ取り戻せるじゃない。
男にとって女は永遠の謎。 だから次の女でその謎を解こうってわけ。
ひとめぼれ? せっかちな男のいいわけに決まってるじゃない。
プレイボーイって、女と遊びたがるだけで、決して共に成長しようとしない男のこと。
女にとっての男? 魚に足がいるかしら。
「魚に足が…」なんて言われたら、男はヘコむだろな~。
女の冷静な眼に、男はハッとしてから、カクンとなる。
結婚によって失うもの。 大勢の男の関心。
手に入れるもの。 たったひとりの男の無関心。
恋とは彼なしでいるより、彼と一緒に不幸でいたいと願うこと。
考古学者こそ理想の夫。 だって、妻が古くなればなるほど興味を持つでしょう?
企業戦士の妻って、まだ生きている男の遺族。
「理想の男性」 って白馬の王子さまみたいなもの。
だれもがそれを口にするけれども、見た人はいないもの。
いつも男がひとりいるほうがいい。 ひとりの男がいつもいるより…
次のような気の利いた文句なども、どこかで使いたい誘惑に駆られる。
人生に新しい経験なんかない。 ただ、新たに古い経験をするだけ。
恋は竜巻。 友情はそよ風。
幸せは音もたてずにやってきて、音をたてて去っていく。
ろくでもない女が責任あるポストについてはじめて、男と女は対等になるのよ。
男が女に車のドアをあけてやるときは、車が新しいか、女が新しいかのどっちか。
まだまだ楽しい名文句が沢山詰まっています。
おヒマな折の、いい時間つぶしになりますよ~。