僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

箱根駅伝で思い出すこと

2011年01月03日 | ウォーク・自転車

お正月のテレビの一番の楽しみは、箱根駅伝を観戦することである。

毎年、1月2日は、長男の高校時代の友人たちがわが家に集まってワイワイとにぎやかに宴会をするのが恒例になっているので、みんながやって来る昼頃まで、僕はキッチンに立ちっぱなしで、料理を作りながら駅伝を見る。 それがいつも1月2日の過ごし方である。

今年も朝からスタートした箱根駅伝を見ながら、焼き鳥を焼いたり、オーブンで焼き豚や肉団子を作ったり、ウィンナーを炒めたり、玉子焼きを焼いたり、かまぼこを切ったり、ポテトサラダを作ったり、市販のイカ一夜干しや肉の燻製を皿に並べたり、野菜を盛り付けたりして、せっせと働いた。 

眼も耳も頭も箱根駅伝に気を取られていたが、手だけは料理を作っている。 息子の友人たちはみんな僕と同じようなビール好きなので、献立を考えるとき、僕だったら何を出されたらうれしいか…だけを基準にして、おつまみを考えたらいいので、楽チンである。 

さて、今年の箱根駅伝の注目は、出雲、全日本に続き、この箱根で大学駅伝三冠をめざす早稲田大学が優勝するか…? ということと、過去2年、往路の山登りで驚異的な走りを見せた 「山の神」 と呼ばれる柏原の走りっぷりはどうか…? という2つが最大の焦点だ。

その早稲田は1区から、ひときわスリムな1年生選手が積極果敢に飛び出して、2区、3区、4区、そして最終5区まで先頭でタスキをつないだ。

その5区で、東洋大学の 「山の神」 柏原は、3位でタスキを受けた。
先頭との差は2分54秒差だ。 今年の箱根駅伝の最大の見どころが訪れた。

  ………………………………………………………………………………………

箱根駅伝は、東京の大手町をスタートして、2区鶴見、3区戸塚、4区平塚、そして5区が小田原から箱根山頂・芦ノ湖までの山登り。 片道合計110キロ近くの距離を、5人の選手が5時間半そこそこで走り抜く。 5区の箱根の山登りは、標高差約800mを、一気に駆け登る。  

むかしむかしに自転車旅行をした時、このコースを走行したことがある。 

たとえば、4区の平塚から小田原まで、僕はかなりのスピードでペダルをこいだのだけれど、それでも1時間を要した。 なのに、昨日の4区の区間最高記録を出した選手は、54分34秒で走った。 僕が若い頃に精一杯のスピードで走った自転車でのタイムよりも、この選手たちははるかに速く2本の脚で走るのである。 いやまぁ、すごい、のひと言につきる。

僕の自転車旅行は、そのあと小田原から箱根を越えて静岡県に入り、愛知から三重、京都、大阪へと、数日かけて走ったわけだけれど、小田原~箱根間は、この駅伝と同じコースを自転車で走った。 いや、走ったというより、自転車を押して歩いた、というほうが、正確か。 

小田原駅から箱根湯本までは、上り坂もなんとか自転車から降りずにペダルをこげたが、その先はもうダメだった。 どんどん勾配がきつくなり、僕の脚力ではとてもではないが乗っていられない。 仕方なしに、自転車から降りて、押して歩いた。 小涌谷を通り、クネクネと曲がる上り坂をハアハアと息を切らせて登った。

汗びっしょりになって自転車を押し続け、ようやく芦ノ湖が姿を現した。

ここから下りになり、芦ノ湖が展望できる絶景の場所に着いて、一段落した。

そこに、「箱根公園」 という看板がかかっていた。
正確なことはわからないが、たぶん、その公園の手前くらいに、駅伝の往路のゴール地点がある
のではないかと思う。



  
     道路が箱根の山中に入ると、勾配がどんどんきつくなってくる。


 
      芦ノ湖の見える公園に着き、ホッと一息



時計を見ると、小田原を出てから、この箱根公園に到着するまで、約4時間かかっていた。

そのコースを、「山の神」 は、昨日、1時間17分53秒で走り抜いたのである。

あの箱根の上りは、まことにえげつない急坂が続く。
歩いて上るだけでも大変である。 それを、あれだけスイスイと走るのだから…

…やっぱり、人間業とは思えない。

箱根駅伝が、どの駅伝よりもスゴいと思うのは、この山登りがあるからだろう。
さらに、見ているうちに、自分の自転車旅行への懐旧の情に浸れる…ということもある。
そんなことで、毎年、箱根駅伝は見逃せないのである。

レースは 「山の神」 柏原が早稲田を抜き、東洋大が3年連続で往路を制した。
2位に早稲田が入り、東海大、明治大、駒沢大と次々にゴールし、初日は終わった。

今日は復路で熱戦が繰り広げられる。
トップの東洋大と、2番目の早稲田の差は27秒である。
この差なら、早稲田が断然有利…との見方が強い。
しかし、駅伝は何が起こるかわからない。

さぁ、まだ朝の6時半だし、駅伝のスタートまで、1時間半ほどある。

元日は次男の家族が来て、2日は長男の友達が来た。 が、今日は誰も来ない。

よ~っしゃ。 思いっきり箱根駅伝を楽しみまっせ~。

 

 

 

コメント (2)
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