僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

映画 「アマルフィ」 と TVドラマ 「外交官 黒田康作」

2011年01月21日 | 映画の話やTVの話など

普段からテレビドラマはあまり見ないのだけれど、今年に入ってから、NHK大河ドラマの 「江」 をはじめ、何本か楽しみなドラマが始まったので、それらを録画し、時間を決めて数本まとめて見ることにしている。 録画ではCM部分がカットされるので、水をさされることもなくドラマに集中できるのでありがたい。

まず織田祐二の 「外交官 黒田康作」 である。
新聞の紹介文を借りると、
「外国の様々な情報を集め、相手の思惑を探って交渉にあたる外交官」 の物語である。

このドラマは、映画 「アマルフィ 女神の報酬」 の続編という形になっている。 その映画もドラマの宣伝の一環として、先日フジテレビで放映されていたので見た人も多いと思う。 まずは、映画の話から始めたい。

映画の舞台はイタリアのローマだ。  
日本の外務大臣がG8外務大臣会合に出席するためイタリアを訪問する。 この外務大臣に対するテロの予告があり、それを阻止するため、外務省から特命を帯びて黒田康作こと織田祐二がローマに赴任してくる。 

同じ頃、ローマに遊びに来ていた日本人母子 (母親は天海祐希) に悲劇が起こる。 女の子が何者かに誘拐されたのだ。 知らせを受けた日本大使館では、来たばかりの黒田康作に、通訳を兼ねてこの事件を担当することにさせる。 (彼はどこの国の言葉でも話せる…みたいだ)。 

そして黒田は、母親の携帯に掛かって来たイタリア人の誘拐犯人からの要求を聞く…。 外務大臣のテロ予告と、この誘拐事件が、ストーリーを追うごとに、密接にかかわっていることが少しずつ明らかになる…

そんな筋書きであるが、なかなかスリリングな展開で、テレビ画面から目が離せない。

織田祐二のそっけないほどの冷静さと、言葉もわからない国で娘を誘拐され途方に暮れながらも気丈さを失わない天海祐希の熱い演技との調和が見事だ。 そこに、天海祐希に思いを寄せるエリート商社マンの佐藤浩市がからんできて、物語は 「あっと驚く」 展開へと進んで行くのだが、ネタをバラしてはいけないので、ストーリーの紹介はこの辺で置いておくが、僕にとって、もうひとつこの映画の見どころだったのは、観光名所のコロッセオとかバチカン市国のサンピエトロ大聖堂などがふんだんに出てくるローマの街の風景だった。 

12年前、妻と長男と3人でローマへ旅行したときに巡ったいろいろな観光地を、織田祐二や天海祐希らが走り回る。 誘拐犯人が身代金の取引場所として指定する場所が、テルミニ駅からサンピエトロ大聖堂、そして映画 「ローマの休日」 で有名なスペイン広場などと、次々と変更されていくので、そのつど、主人公たちが走って行く先に、それらの光景が広がる。

いっしょに見ていた妻と、「あ、テルミニ駅だ。 この駅前のパスタ店に2回入ったね~」 な~んて話しながら映画を見ていると、大事なセリフを聞き逃してしまい、また巻き戻して同じシーンを見たりするわけだけど(笑)。

この 「アマルフィ」 という映画のタイトルは、イタリアの地名からとっている。
映画後半、イタリア南部の美しいこの港町に、事件の鍵があった…という設定だ。

僕たちがローマへ旅行したときは、バスで、南のナポリやポンペイまで行ったけれど、アマルフィという土地は知らなかった。 いま地図を見ると、そこよりまだ南の港町だ。 映画の画面で見た限りは、美しい入り江と崖のようなところに点々と建つ白い家々は絶景である。 ナポリより、ずっと美しい街だと思った。 

 オールイタリアロケ、というのは、邦画では初めてなんだそうだ。
いつか機会があれば、ぜひアマルフィに行ってみたい…と胸をときめかす。 
ついでに、もう少し足を伸ばせば 「ゴッドファーザー」 のふるさと、シチリア島もある。 
この映画を見て、南イタリアへの憧憬の念が、ほとばしるように胸を突き上げてきた。

さて、その映画の続編が、先週の木曜日から始まった 「外交官 黒田康作」 である。 テレビドラマの第一回目の舞台は、今度はサンフランシスコだった。 とにかく織田祐二扮する黒田外交官は、テロなどの危険性があれば、世界中のあちらこちらへ派遣され、命を狙われたり、危機一髪の場面に出くわしたりするのである。

サンフランシスコが舞台だと、これも、「懐かしいなぁ」 と、テレビを見ながら、また妻と語り合う。 2004年の1月に、サンフランシスコの街を歩いた。 坂の街サンフランシスコを象徴する路面のケーブルカーがゴトゴトゴト~ンと音を立てて走っている風景。 かの有名なゴールデンゲートブリッジ。 そんな風景をバックに、織田祐二が事件の謎に挑む。

この日のクライマックスは、織田祐二が怪しい人物を車で追跡するシーンであった。 

追われる車も追う車も猛スピードを出しているので、それを見つけたパトカーが2台の車を追いかける。 サンフランシスコ市街地の坂道を、他の車を避けながら疾走する数台の車。 このカーチェイスのシーンは、昔、スティーブ・マックイーンがサンフランシスコ市警の刑事を演じた痛快な映画 「ブリット」 のシーンとまったく同じである。 やはり、サンフランシスコにはカーチェイスが似合うんだなぁ、と、若きマックイーンを思い出したりしながら、第一回目の 「外交官 黒田康作」 を楽しく見終えた。 

話は続き物だから、第2回目以降の筋の展開が気になる。
なぜ死んだはずの香川照之が生きていたのか…?
ドジでのろまな女刑事の柴崎コウが、いつ真価を発揮するのか…?
などなど、次回が大いに楽しみである。

…って言っても、その次回というのは、すでに昨日に終わっているわけで…。
今日は午後からにでも、その録画を見ることにしよう。

ついでに、同じく昨日放映された田村正和の 「告白 国選弁護人」 (第2回) も、録画しているので、見てみよう。 昼食後から、モミィを迎えに行くまでの時間で、2本見られる。

このドラマもお気に入りなので、明日、このことについて書いてみます。 

ではみなさん、 チャオ~ (… と、気分はイタリア人)。

 

 

 

  

 


 

 

コメント
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