僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

犬のおまわりさん ♪ で思い出すのは

2018年12月06日 | 思い出すこと

先日、「3年B組金八先生」や「渡る世間は鬼ばかり」に出演していた女優の赤木春恵さんが亡くなり、お別れの会が開かれた様子などがテレビに映し出されていました。94歳ということでした。ご長寿でしたね~

「お別れの会」で「金八先生」の武田鉄矢が「本当にお母さんのようで、やさしい人でした」と話していましたが、武田鉄矢は僕と同じ年なので、赤木春恵さんも僕の母と同世代ということになります。

調べてみると赤木春恵さんは1924年(大正13年)生まれということですが、うちの母は1928年(昭和3年)生まれなので、母が4歳下になります。ということは、母が生きていれば、今年でちょうど90歳なんですね~。

そうか、おかんが生きていたら90なんや、とこのニュースを見ながら、そんなことを思っていました。

さて、その数日後、またひとつ訃報が入りました。

大中恩(おおなかめぐみ)という男性の方なのですが、土田藍(つちだあい)というペンネームの作曲家で、これまた、赤木春恵さんと同じ94歳で亡くなったというニュースでした。

この人はどんな歌を作曲したかと言うと、童謡の「さっちゃん」とか「犬のおまわりさん」という曲なんですが、僕はこの「犬のおまわりさん」という歌に、いまでも忘れられない思い出があるのです。今日はそのことを少し

あれは長男が2歳くらいの時。つまりもう大昔の話になりますが、「犬のおまわりさん」という歌が大好きな子でした。いつもいつも、家の中でも外に出ても、その歌ばかり歌っていました。よほど好きだったんでしょう。

まいごのまいごの こねこちゃん
 あなたのおうちは どこですか
 おうちをきいても わからない
 なまえをきいても わからない
 ニャンニャン ニャニャーン
 ニャンニャン ニャニャーン
 ないてばかりいる こねこちゃん
 いぬのおまわりさん こまってしまって
 ワンワンワンワーン ワンワンワンワーン

僕も妻も耳にタコができるほど、その歌を聞かされ続けてきました。

あるとき、その2歳の長男と1歳の次男を乳母車に乗せて、妻と買い物に出かけたのですが

近所の信号を渡る所でおまわりさんが立っておられました。ふだんは見かけないので珍しいなぁ、何かあったのかな? と思いながら僕が「おまわりさんがいてはるなぁ」と、ふと口に出したら、乳母車の中で立っていた長男がギョロっとこちらを見て、「おまわりさん、いてるのん?」と興奮したように聞いてきました。

ちょうど、おまわりさんのすぐそばを通り過ぎようとしていたところでした。

「うん。この人が、おまわりさんやねんで」と、僕はおまわりさんに聞こえないように、小さな声でそう言ったのですが、その瞬間、2歳の長男は驚くほど大きな声でこう言ったのです。

「あぁ、おまわりさんか? あれは犬かぁ!」

長男は元々声が大きい子だったので、確実におまわりさんの耳に入っていたと思います。おまわりさんは、チラッとこちらを見て、すぐに視線を逸らせましたが、僕は冷や汗をかきました。おい、なんちゅうこと言うねん!

長男は「おまわりさん」と言えば「犬のおまわりさん」しか知らないのですが、警察官にとってみればそんなこと想像もしていないでしょうから、

「あれはイヌか!」

と言われたら、きっといい気分はしませんよね。ドラマで「お前はサツの犬か」なんてセリフがよくあった時代ですからね~

そんなことで、
作曲者の方の訃報と同時に「犬のおまわりさん」と聞くと、遠い遠い昔の出来事を思い出した次第です。

それにしても、あの昔々の「犬のおまわりさん」を作曲された方が、このたび94歳で亡くなられたとはねぇ。

94歳

94歳まで生きるとしたら、僕はまだあと25年もあります。

まあ、僕はそんな長生きするはずがない、というのは、自分の健康状態を知っているだけに分かっていますけど。

でも、赤木春恵さんもこの作曲家さんも、
お二人とも94歳って、すごいですね~

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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