奈良公園という観光地のすぐそばに、原生林があると知っている人は少ないかもしれません。
春日山原生林は、神聖な場所として保護され、原始性を保ってきたため、特別天然記念物に
指定されています。
まずは高円山をめざして登り始めます。途中にシナアブラギリの群落があります。実から油を
採取するため持ち込まれました。油は耐水性、防虫効果があって、油紙などに使われたそうです。
残念ながら、油には毒性があり、食用にはできません。
大文字山火床に着きました。山の正式名称は高円山ですが、毎年8月15日に戦没者慰霊の供養と
して火がくべられるので、大文字山と呼ばれることも。
「大」の字は、京都の大文字よりも大きいとか。大の字の交差地点で「大」を表現(笑)
標高は低いけれど、絶景です。
樹林帯をしばらく行くと、三角点があります。展望は無し。
かつて高円山ホテルがあった場所が最高点になります。
地獄谷石窟仏に立ち寄り、石窟仏前のベンチとテーブルで昼食をとりました。
作られたのは奈良時代とも平安時代ともいわれるのに、まだ着色が残っているのに驚きます。
柳生街道(滝坂の道)を下ります。首切り地蔵を始め、石仏がたくさん見られるコースです。
スギの巨木もあります。
朝日観音。観音と呼ばれますが、実は中央が弥勒如来で、左右は地蔵仏だそうです。
夕日観音。
三体地蔵菩薩磨崖仏。
寝仏。向かって左下に頭があり、右上が足となります。胸の前で合わせた手以外は、風化して
分かりにくくなっています。
さすが奈良公園のシカ。
「何かくれないの?」と言わんばかりの目で見上げ、逃げる様子もありません。
春日大社境内にはイチイガシの巨樹群があり、奈良市指定天然記念物となっています。
大きな図体の割に、小さくて可愛いドングリがなります。「でべそ」が目印。
ナギ(マキ科ナギ属)の木もたくさん生えていて、樹林が国の天然記念物に指定されています。
広葉樹のような葉ですが、実は針葉樹なんです。
名前が凪に通じるとして、船乗りに信仰されて葉を災難よけにお守り袋などに入れる俗習がある
とか、葉脈が縦方向だけにあるので、縦方向に引っ張っても簡単には切れないことから、夫婦
円満や縁結びのお守りとされるそうです。
最後に、ムクロジ(ムクロジ科ムクロジ属)の古木の前で記念写真。中から竹が突き破って
生えていますが、ムクロジもちゃんと生きているのが不思議。
残念ながら、サポニンを含む実や、羽根つきの羽に使われる種子は見つけられませんでした。
ムクロジの実の写真が見たい方は 今年の1月、当尾の石仏巡りをした時のブログをご覧ください。
自然と歴史を感じながらハイキングしたくなったら、メッセージください。
10月期の予定です。
人数限定登山の残席状況と、ウェブ予約はこちら
春日山原生林は、神聖な場所として保護され、原始性を保ってきたため、特別天然記念物に
指定されています。
まずは高円山をめざして登り始めます。途中にシナアブラギリの群落があります。実から油を
採取するため持ち込まれました。油は耐水性、防虫効果があって、油紙などに使われたそうです。
残念ながら、油には毒性があり、食用にはできません。
大文字山火床に着きました。山の正式名称は高円山ですが、毎年8月15日に戦没者慰霊の供養と
して火がくべられるので、大文字山と呼ばれることも。
「大」の字は、京都の大文字よりも大きいとか。大の字の交差地点で「大」を表現(笑)
標高は低いけれど、絶景です。
樹林帯をしばらく行くと、三角点があります。展望は無し。
かつて高円山ホテルがあった場所が最高点になります。
地獄谷石窟仏に立ち寄り、石窟仏前のベンチとテーブルで昼食をとりました。
作られたのは奈良時代とも平安時代ともいわれるのに、まだ着色が残っているのに驚きます。
柳生街道(滝坂の道)を下ります。首切り地蔵を始め、石仏がたくさん見られるコースです。
スギの巨木もあります。
朝日観音。観音と呼ばれますが、実は中央が弥勒如来で、左右は地蔵仏だそうです。
夕日観音。
三体地蔵菩薩磨崖仏。
寝仏。向かって左下に頭があり、右上が足となります。胸の前で合わせた手以外は、風化して
分かりにくくなっています。
さすが奈良公園のシカ。
「何かくれないの?」と言わんばかりの目で見上げ、逃げる様子もありません。
春日大社境内にはイチイガシの巨樹群があり、奈良市指定天然記念物となっています。
大きな図体の割に、小さくて可愛いドングリがなります。「でべそ」が目印。
ナギ(マキ科ナギ属)の木もたくさん生えていて、樹林が国の天然記念物に指定されています。
広葉樹のような葉ですが、実は針葉樹なんです。
名前が凪に通じるとして、船乗りに信仰されて葉を災難よけにお守り袋などに入れる俗習がある
とか、葉脈が縦方向だけにあるので、縦方向に引っ張っても簡単には切れないことから、夫婦
円満や縁結びのお守りとされるそうです。
最後に、ムクロジ(ムクロジ科ムクロジ属)の古木の前で記念写真。中から竹が突き破って
生えていますが、ムクロジもちゃんと生きているのが不思議。
残念ながら、サポニンを含む実や、羽根つきの羽に使われる種子は見つけられませんでした。
ムクロジの実の写真が見たい方は 今年の1月、当尾の石仏巡りをした時のブログをご覧ください。
自然と歴史を感じながらハイキングしたくなったら、メッセージください。
10月期の予定です。
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