梅木よしてる徒然日記

人生60歳代からが黄金の時代だとか、我が家は黄金の人生??悪戦苦闘の人生ですが、黄金の人生を目指しています。

入学式

2009-04-07 10:50:09 | Weblog
 明日は、小学校、幼稚園、大洲高等学校肱皮分校の入学式です。
新入生を迎えて先生方も気分新たに新学期を迎えられることでしょう。
先生方や保護者の皆さんに役に立つと思われる本の紹介です。
『一日一冊:人生の智恵』からの引用です。
私もこんな本をもっと前に読んでいたらと思っています

「本気の教育でなければ子どもは変わらない」原田 隆史 旺文社

■原田先生の最も初期の著作です。
 それだけに、原田先生の試行錯誤、苦労の軌跡が
 しっかりと書いてある一冊でした。

 原田先生の人生は、
 常に自らの退路を断った「決断」
 によって大きく前進しています。

■まず、最初に赴任した中学校で、

 家庭内暴力に悩んだ親が子どもを殺害する、
 同僚が木刀で殴られる、
 生徒を抑えようとした手が目に当たり「暴力」とされる。
 といった事件が続きます。

 そこで「教師を辞めよう」と悩んだ原田先生が
 両親に相談すると、原田先生の母親は、
 「・・逃げたいがための転職やったら、やめなさい」
 とアドバイスしてくれました。

 そこで、原田先生はS中学校に転勤し、
 そこで最後の勝負をすることにしたのです。

  ・よし!しんどい学校で自分が通じるかどうか試そう。
   いままでの倍の仕事をして、うまくいくかギリギリまで
   やってみよう。それでダメなら教師を辞めよう(p81)

■S中は、授業中に踊っている子どもがいる、
 金髪グループが構内をウロウロするという
 いわゆる荒れた中学校でした。

 原田先生は、「ここでだめなら辞める」という覚悟で
 「態度教育」に取り組み、警察と児童相談所と連絡を取りながら、
 荒れた中学校を再生することに成功するのです。

■そして、次の決断は、次の中学校、
 大阪市立松虫中学校に転勤してからです。

 この学校も荒れた中学校でしたが、
 「態度教育」で落ち着かせることに成功します。

 しかし、陸上では大阪府の大会でさえ
 「勝てるわけがない」というレベルでした。

 そこで、またしても原田先生は、
 生徒に本気を伝えるために
 次のような宣言をするのです。

  「三年間で日本一にできなかったら、教師を辞める!」

  ・自分が本気であることを伝えるために、こう宣言しました。
   「三年間で日本一にできなかったら、教師を辞める!」
   集会のあと、ある子どもが、それが本当なら紙にかいてくれと
   いってきました。・・・その子はコピーをとって、
   みんなに配ってしまいました(p107)

■その後、原田先生は、
 松虫中で13回の日本一を達成します。

 私には、退路を断った「決断」の力が
 伝わってきました。
 当然、生徒にも伝わったはずです。

   ・なんとしてでも、
   原田先生を日本一の監督に
   したかったんです(p120)

■この本を読んで、
   ・「得るは捨つるにあり」
   ・「捨我得全」
 この意味が少しだけわかったような気がしました。

 覚悟を決めた人は強いのです。

多くの先生方は読まれていると思いますが、読まれていない方、保護者の方も一読をおすすめします。
私も大洲市の図書館で探して見ます。