首相が外遊中に解散風が吹き出した。解散の大議が何処にと野党がワァーワァ~騒いでいるが、総理が握っている専権事項の解散権には抗しようがない。63年前吉田ワンマンが社会党右派の西村栄一が嗾けた、売り言葉に買い言葉が原因で”バカヤロー解散”をやったこともある。解散風が吹き出したとたん、野党のドタバタ劇の田舎芝居が始まるようだ。選挙に負け下野して冷や飯を食っていて、意気も上がらず、支持率も低迷している民主党に分党の動きがある。労組上がりの輿石に支配されている主流の海江田左派とこれと一線を画す前原以下の連中が維新、みんなと一部と新党結成を画策している。江田が飛び出しても浅尾と渡辺が左右にソッポを向いている”みんなの党”は空中分解するようだ。浅尾一派は民主党と合併、維新に前原民主分党とみんなの水野派が合流する図だ。地方区では勝ち目のない新人議員などの手合いは少数野党にいても比例で残る可能性がない、”寄らば大樹の陰”だと離合集散する構図と相成る。もう手回し良く選挙事務所を確保して、選挙ポスターの印刷まで依頼した立候補予定者もある。これから新党結成では正にドロナワだろう。浅尾曰く「あらゆる手段は排除されない」そうだ。これこそ大義は如何にと問われるのではないか。昔『猿は木から落ちても猿だが、議員は選挙に落ちればただの人』と言ったのは大野伴睦だ。現議員は何が何でも議席の確保が第一だ。地方区で落ちて比例区で生き返るゾンビ議員の安全牌も欲しい。形振りなぞ構っていられない。写真はオナガザル科の『アビシニアコロブス』生息地は永田町ではなく、アフリカ中央部の樹林帯。鳩首凝議する民主党、輿石、海江田、川端。そっぽを向くみんなの党の浅尾と渡辺。子分は去り、裏ガネも少なく、打つ手のない生活の党の小沢一郎。