キツツキのドラミング

思い付くまま, 気が付くまま・・

フエイクの歴史

2020-05-15 10:45:20 | Weblog

テレビ朝日系情報番組「グッド!モーニング」内で、7日、新型コロナウイルスに関して心臓外科医澁谷泰介氏にインタビューした内容を放送した。これを視聴した渋谷医師がフェイスブックで同日「今の段階でPCR検査をいたずらに増やそうとするのは得策ではない」「無作為な大規模検査は現場としては全く必要としていない」などとコメントしたが、「PCR検査を大至急増やすべきだ!というメッセージの一部として僕の映像が編集され真逆の意見として見えるように放送されてしまいとても悲しくなりました」などと記した。この指摘を受けてテレビ朝日は12日の番組で渋谷医師のVTRを放送、同医師と別の学者の主張を放送した為真逆の意見になった、と謝罪放送をしたとの小さな記事があった。7日に放送した内容を訂正するのに6日間も掛かるのは摩訶不思議だ。恐らく渋谷医師を丸め込もうとしたが、蹴られてしまったのではないか。この報道で70年前驚いて読んだ記憶がある伊藤律会見捏造事件を思い出した。1950年(昭和25年)9月27日朝日新聞朝刊は、神戸支局の記者が、当時レッドパージによって、団体等規正令違反で逮捕状が出ていて地下に潜伏中だった伊藤律と宝塚市の山林で会見に成功したと掲載。見出しは

宝塚山中に伊藤律氏 無精ヒゲ、鋭い眼光 “潜入の目的は言えぬ”

【神戸発】日共幹部の追放以来三ヶ月余、捜査当局必死の努力にもかゝわらず徳田氏ら九名の行方はわからぬままになっているが、本社の一記者はその情報入手先の一つから二十五日深更「伊藤律氏が確かに阪神間にいる」との知らせを受けた。・・・記者は半信半疑で出かけたのであったが、意外にもこの情報は真実で、二十六日午前三時半宝塚の山奥で伊藤律氏と会見する結果となった。もちろん捜査当局と連絡することも出来なかったわけだが・・・以下はその会見記・・・ 捏造記事が続く。その後伊藤律本人は晩年の書簡で、記事の掲載当時は東京におり「なかなか迫真的なこの大記事を夕刊で見て思わず吹き出した」と記している。今これを見て捏造記者の『阪神』と『半信半疑』に掛けた駄洒落ではないか。またサンゴに傷を付けた朝日新聞珊瑚記事捏造事件もあった、1989年(平成元年)に沖縄県西表島で、朝日のカメラマン・本田嘉郎が自作自演で珊瑚にストロボの柄を使って「K・Y」と落書きして傷をつけ、その写真をもとに新聞記事を捏造した虚報事件である。フエイクニュース朝日新聞の輝かしい歴史である。