令和3年度の草加市国民健康保険特別会計は約1億2千万円の黒字決算となりました。令和2年度に続き2年連続の黒字です。また、国保会計に対する一般会計からの「法定外繰入金」も昨年度に続き0円となったことから、国民健康保険税の値上げ計画となる「赤字削減・解消計画」の再策定が見送られました。
草加市では、令和10年度までに国保税の値上げを4回(総額6億円規模)繰り返す「赤字削減・解消計画」を予定していましたが、令和2年度決算で法定外繰入が0円となり赤字が解消されたとして同計画は白紙撤回されました。ただし、埼玉県から「今後の決算で赤字が生じ、赤字が生じた翌々年度までに予算ベースで赤字解消が見込まれない場合は、赤字削減・解消計画の作成が再度必要になる」との見解が示されていました。今回の令和3年度決算も法定外繰入金0円で黒字となったことから、県の見解である再策定が見送られたものです。
草加市の国保加入者は、所得200万円以下の世帯が全体の6割を占め、7世帯に1世帯が滞納しています。新型コロナや物価高騰などに伴う市民生活の苦しい実態も踏まえた国保運営を行っていくよう9月議会で市に求めました。