「これも美談?」
今日、夫が買って来てくれた和菓子。
私のイメージで選んだと言い張るんだけど…。
こんにちは!
みりこんおばちゃんよ。
こないだね、検索ワードにこんなのあったのね。
「義母の認知介護で小姑たちの仕打ち」
わかるわ~!口、出したいわ~!
ってことで、今日のテーマはこれ。
そもそも嫁にとって小姑は、存在そのものが仕打ちなのよ。
悪気のある無しは無関係。
顔出しゃ罰、口出しゃ刑。
親が弱ってきたら、仕打ちの登場が増える。
罰も刑も急増よ。
しんどくなるのは当たり前ね。
介護そのものより、全面責任を負うつもりが無い人の
何気ない言動に消耗するもんよ。
私は姉妹だけの家に生まれたので
小姑になるチャンスは一生無いんだけど
だから小姑組合に向ける目が厳しいってわけじゃないのよ。
私に男兄弟がいてごらんなさいよ。
お嫁さんは大変だわよ。
小姑にはなれなかったけど、男の子しか生まれなかったから
姑になる可能性は与えられたわけよ。
はぁん?嬉しいわけないじゃないの。
嫁に死を待たれる身の上ってだけよ。
親に対する考えは、他人である嫁と血を分けた娘で
根本的な違いがあるの。
嫁の頭には、まず「死」ありき。
安らかな旅立ちが目標。
娘は反対に「生」ありき。
痛くても苦しくても、とにかく親には息をしていて欲しい。
基本精神が正反対なんだから、歩み寄るのは無理ね。
義理親には安らかに、そしてできれば早めに
旅立っていただきたい嫁だけど
自分の親にはやっぱり生を望むと思うわ。
一方、自分の親には生きて欲しい娘も
嫁ぎ先の義理親には「まだかいの?」と思ってるはずよ。
立場が変わると、お互い様なのよね。
私の友達の話ですけどね
80才になる認知症の姑さんを介護してたのね。
そのうち姑さんの癌がわかって、家族は決断を迫られたの。
癌は放置して、地元の病院で家族に囲まれながら余生を過ごすか。
遠い都会の大病院で手術をするか。
近くで、できるだけのことをしてあげよう…
手術をしても完治する保証は無いと言われた友達は
ご主人と話し合って、地元の病院の方を選んだの。
生真面目な子だから、毎日通って献身的にお世話してたわ。
ある日、いつものように病院へ行ったら
お姑さんのベッドがもぬけの殻で、荷物も無くなってた。
ぶったまげて聞いたら「今朝、転院されました」。
ご主人の2人のお姉さんが、弟夫婦に内緒で
都会の病院へ転院させていたわけよ。
娘としたら、母親がこのまま衰えていくのに耐えられなくて
手術の可能性に賭けたのね。
友達は何しろ生真面目なもんで
あまりのショックにうつ状態になっちゃって
それきりお姑さんに会うことは無かった。
だって手術を受けたお姑さんは、すぐに亡くなったから。
お姉さん達の賭けは、裏目に出たわけ。
お葬式の時、友達は親族席に座らず
泣きながら一般の参列者が並ぶ庭へ降りたの。
「私は家族じゃないから」って。
どんなに説得しても聞かない。
ほら~、生真面目だからさ。
おかげで介護から解放されたし
そこまでしなくていいんじゃない?
と思うのは他人の考えで
本人は疎外感や絶望で思い詰めていたのね。
ここでご主人はどうしたと思う?
喪主でありながら、奥さんと一緒に庭へ並んだのよ。
私はお葬式には行ってないから
それ聞いて怖いと思ったけど、一応美談らしいわ。
この美談を妻の側から見ると
こういうご主人だから、生真面目が通せる。
お姉さん達の側から見ると
こういう嫁だから、こっそり裏をかくしかなかった。
ご主人の側から見ると、2人のお姉ちゃんと戦うより
妻の差し出す煮え湯を飲んだ方がマシ。
三者の都合が混ざり合って
はい、とりあえず美談成立。
時は流れてその友達、自分の親が具合悪くなったの。
「あれじゃ親がかわいそう」
「兄嫁の気が効かないから、私が…」
「自分の育った家が他人の物になると思うと、なんだかねえ」
あんた、何年か前にそれで悩んでたのと違うんかい…
と思ったけど、そういうもんらしいわ。
余談になるけども、うちの「生きる仕打ち」の話。
先月、姑さんが高い所から落ちて、両足のカカトが砕けちゃったの。
これを目撃した仕打ちはまず、うちへ電話してきたわ。
クールよねぇ。
「すぐ救急車を呼んで、あんたも付いて行きなさい」
母親の指導の元、救急車を呼んで姑さんは手術。
経過は順調だけど、もう歩けない。
だけど入院中に認知症が進んで、来月退院したら
そのまま老人施設へ入所が決まってるの。
そこで終生過ごすと決定。
運の強い人は、どこまでも強運ね。
なんかさぁ、善悪より
クールに強運の鍵があるような気がしない?
あんまり生真面目に考えない方がいいみたいよ。
あ、最後に一つ、この辺の方言をご披露しとくね。
「よおまあ」。
語源は不明だけど、よくもまあ、って感じかしら。
本人は良かれと思い込み、余計な言動で
人の感情や事態を悪化させること。
またはそれを行う人のこと。
常習者になると、もう名前でなく「よおまあ」と呼ばれるの。
嫌われ者の代名詞としては、以前紹介した「カバチたれ」
(さも立派なことは言うが実行は伴わない)と互角の勝負。
何の慰めにもならないけど
「あいつがまた、いらんこと言いやがって、やりやがって…」
と延々言うより、よおまあの四文字で短く断じる方が気分良くない?
え?あんたこそ、よおまあだって?
へへへ。
今日、夫が買って来てくれた和菓子。
私のイメージで選んだと言い張るんだけど…。
こんにちは!
みりこんおばちゃんよ。
こないだね、検索ワードにこんなのあったのね。
「義母の認知介護で小姑たちの仕打ち」
わかるわ~!口、出したいわ~!
ってことで、今日のテーマはこれ。
そもそも嫁にとって小姑は、存在そのものが仕打ちなのよ。
悪気のある無しは無関係。
顔出しゃ罰、口出しゃ刑。
親が弱ってきたら、仕打ちの登場が増える。
罰も刑も急増よ。
しんどくなるのは当たり前ね。
介護そのものより、全面責任を負うつもりが無い人の
何気ない言動に消耗するもんよ。
私は姉妹だけの家に生まれたので
小姑になるチャンスは一生無いんだけど
だから小姑組合に向ける目が厳しいってわけじゃないのよ。
私に男兄弟がいてごらんなさいよ。
お嫁さんは大変だわよ。
小姑にはなれなかったけど、男の子しか生まれなかったから
姑になる可能性は与えられたわけよ。
はぁん?嬉しいわけないじゃないの。
嫁に死を待たれる身の上ってだけよ。
親に対する考えは、他人である嫁と血を分けた娘で
根本的な違いがあるの。
嫁の頭には、まず「死」ありき。
安らかな旅立ちが目標。
娘は反対に「生」ありき。
痛くても苦しくても、とにかく親には息をしていて欲しい。
基本精神が正反対なんだから、歩み寄るのは無理ね。
義理親には安らかに、そしてできれば早めに
旅立っていただきたい嫁だけど
自分の親にはやっぱり生を望むと思うわ。
一方、自分の親には生きて欲しい娘も
嫁ぎ先の義理親には「まだかいの?」と思ってるはずよ。
立場が変わると、お互い様なのよね。
私の友達の話ですけどね
80才になる認知症の姑さんを介護してたのね。
そのうち姑さんの癌がわかって、家族は決断を迫られたの。
癌は放置して、地元の病院で家族に囲まれながら余生を過ごすか。
遠い都会の大病院で手術をするか。
近くで、できるだけのことをしてあげよう…
手術をしても完治する保証は無いと言われた友達は
ご主人と話し合って、地元の病院の方を選んだの。
生真面目な子だから、毎日通って献身的にお世話してたわ。
ある日、いつものように病院へ行ったら
お姑さんのベッドがもぬけの殻で、荷物も無くなってた。
ぶったまげて聞いたら「今朝、転院されました」。
ご主人の2人のお姉さんが、弟夫婦に内緒で
都会の病院へ転院させていたわけよ。
娘としたら、母親がこのまま衰えていくのに耐えられなくて
手術の可能性に賭けたのね。
友達は何しろ生真面目なもんで
あまりのショックにうつ状態になっちゃって
それきりお姑さんに会うことは無かった。
だって手術を受けたお姑さんは、すぐに亡くなったから。
お姉さん達の賭けは、裏目に出たわけ。
お葬式の時、友達は親族席に座らず
泣きながら一般の参列者が並ぶ庭へ降りたの。
「私は家族じゃないから」って。
どんなに説得しても聞かない。
ほら~、生真面目だからさ。
おかげで介護から解放されたし
そこまでしなくていいんじゃない?
と思うのは他人の考えで
本人は疎外感や絶望で思い詰めていたのね。
ここでご主人はどうしたと思う?
喪主でありながら、奥さんと一緒に庭へ並んだのよ。
私はお葬式には行ってないから
それ聞いて怖いと思ったけど、一応美談らしいわ。
この美談を妻の側から見ると
こういうご主人だから、生真面目が通せる。
お姉さん達の側から見ると
こういう嫁だから、こっそり裏をかくしかなかった。
ご主人の側から見ると、2人のお姉ちゃんと戦うより
妻の差し出す煮え湯を飲んだ方がマシ。
三者の都合が混ざり合って
はい、とりあえず美談成立。
時は流れてその友達、自分の親が具合悪くなったの。
「あれじゃ親がかわいそう」
「兄嫁の気が効かないから、私が…」
「自分の育った家が他人の物になると思うと、なんだかねえ」
あんた、何年か前にそれで悩んでたのと違うんかい…
と思ったけど、そういうもんらしいわ。
余談になるけども、うちの「生きる仕打ち」の話。
先月、姑さんが高い所から落ちて、両足のカカトが砕けちゃったの。
これを目撃した仕打ちはまず、うちへ電話してきたわ。
クールよねぇ。
「すぐ救急車を呼んで、あんたも付いて行きなさい」
母親の指導の元、救急車を呼んで姑さんは手術。
経過は順調だけど、もう歩けない。
だけど入院中に認知症が進んで、来月退院したら
そのまま老人施設へ入所が決まってるの。
そこで終生過ごすと決定。
運の強い人は、どこまでも強運ね。
なんかさぁ、善悪より
クールに強運の鍵があるような気がしない?
あんまり生真面目に考えない方がいいみたいよ。
あ、最後に一つ、この辺の方言をご披露しとくね。
「よおまあ」。
語源は不明だけど、よくもまあ、って感じかしら。
本人は良かれと思い込み、余計な言動で
人の感情や事態を悪化させること。
またはそれを行う人のこと。
常習者になると、もう名前でなく「よおまあ」と呼ばれるの。
嫌われ者の代名詞としては、以前紹介した「カバチたれ」
(さも立派なことは言うが実行は伴わない)と互角の勝負。
何の慰めにもならないけど
「あいつがまた、いらんこと言いやがって、やりやがって…」
と延々言うより、よおまあの四文字で短く断じる方が気分良くない?
え?あんたこそ、よおまあだって?
へへへ。