![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/4c/66be978fd7b984299ea026340705c04d.jpg)
病院の厨房に勤めていた頃のこと。
ある年の忘年会は趣向を変えて
病院の敷地にある宿舎の空き部屋で行われることになった。
「料理が得意」「アウトドアに詳しい」
などと自称する男性職員数名が中心となり企画した
庭でのバーベキューだ。
この病院の皆様の自称くらいアテにならないものは無い。
歌、楽器、コント…宴会では
JAROの目が届かないのをいいことに
誇大広告が横行。
彼らの言う“料理が得意”も「作ったことがある」
アウトドアのほうも「行ったことがある」という程度だ。
見苦しいものを見たくなければ欠席すりゃいいんだけど
持ち前のデバガメ根性が邪魔をする。
しかもこの病院、後片付けが必要な時は
シモジモの給食係にも熱心に声がかかる。
我々も、後始末やゴミ捨てのために全員参加を決めていた。
翌日やらされるよりいいからだ。
今回は店を使わない分、食材に還元したのでごちそうが出る…
という触れ込みであったが
ここに入るまでは一般社会で生活してきた
我々一般人にとっての「ごちそう」と
狭い囲いの中で純粋培養された
彼らにとっての「ごちそう」は少々異なる。
どちらもおいしいものには違いないが
彼らの場合、それに「タダ」や「得」がついて回る“オイシイ”。
別の意味での期待に、私の胸は躍るのであった。
さて忘年会当日…
遅番の仕事をすませ、暗い裏庭を横切って会場へ向かった。
会場の前まで来ると、どんちゃん騒ぎに混じって
「お~い…お~い…」
と声がするではないか。
暗闇に響くその声は、まこと気持ちが悪く
「今夜も“お出まし”か…」
とげんなりする。
にぎやかなのにつられて、この世の住人でないおかたが
時々出没なさるのだ。
あまり相手にしたくないので、無視して入ろうとすると
声は玄関脇にあるトイレから聞こえてくる。
「お~い…誰か…」
小窓の鉄格子から、ハゲ頭をのぞかせて叫ぶ
囚われの身の事務長。
「どうしたんですか~?」
「鍵が壊れてて、トイレのドアが開かないんだよ…
もう30分も閉じ込められてるんだ」
シブシブ給食室へ戻り、ドライバーを持って来て事務長を救出。
そんなことはどうでもいい…
いくら宴たけなわといったって
安ブシンの狭い一戸建て…誰も気づかないはずがないのだ。
酒席で誰一人トイレに行かないのもおかしい。
わざとだ…わざと。
厨房以外の部署でも、イロイロあるらしい。
数十人がひしめき合う座敷へ入ると
これからいよいよ肉が焼かれるという。
開始から1時間半…今までは何を食べていたのだ…同僚に聞くと
「焼きうどんとおにぎり」
なるほど…皆の空腹をまず炭水化物で満たした後で
ゆっくり肉を出す作戦だ。
会費を浮かせて、自称功労者だけの二次会に備えるのである。
いつもながら、このいやらしさ…こうでなくっちゃ。
それでこそ我らが病院だ。
焼いた肉を載せた皿が回って来たので
同僚が受け取って自分の前に置いた…
「その肉はあんたたちのじゃないっ!」
看護課長と庶務課長が、鬼のような顔で叫ぶ。
「それは管理職の肉よ!」
肉は管理職用の高級黒毛和牛と
シモベ用の輸入牛とに分かれていたのである。
「あんたたちの口に入るような肉じゃないんだからねっ!」
さすが!
感嘆の口笛を吹くワタクシ。
言いにくいことをはっきり言ってくださる思いやり!
こんなことをマジで思いつける心くばり!
…お里が知れるでのぅ…
あ~っ…また言ってはいけないことを口走ってしまうじゃあないか♪
和牛をさんざん上座へ見送った後
黒こげのシモベ肉がちょこっとふるまわれた。
手を打って喜ぶワタクシ。
“忘年”どころか、忘れられやしない。
社会勉強…もちろんなりましたとも。
あそこへ行かなければ、今の私はありえませんね(笑)
いや、今の私がナンボのもんでもないんですけどね。
とりあえず世の中にはこんな場所もあるんだ…
ということを知っただけでも収穫です♪
退職するの?
助さん格さん、もういいでしょう…てな気分にならない?(笑)
嘘みたいな本当の話なんだろうね~
イヤダイヤダ・・・・・
想像しただけで怖くて怖くて
私なら3日ともちませんよっ
病院っていいイメージがあるから
こんな現実があるなんて
聞かなきゃわかんない話よね
でもさっ
モノは考えようっていうじゃない
みりこんさんはこんなおかしな職場に8年間も
いらしたということは
いっぱいい~っぱい社会勉強できたって
ことじゃない??
そんなこと学ばなくてもいいんだけど
何か一つでも自分に+(プラス)
になったって思わないと
それこそやってられないかもね~
私が今いる職場もここと非常によく似ているんです。
おかしな職場ってあるものだんですよね~
しっかり気をつけなくちゃ
私も実は退職した~いって思ってま~す
みんなこんな感じでしたね。
肉のことを言われた同僚は、それっきり宴会と名の付くものには
参加しなくなりました。
私は肉そのものが最近コタエるようになってきて…
年ですね(笑)
私だったら、モンモンとしそうですが。
そこまで行くとアッパレ!!
ちなみに私はやっすいお肉が好みです(爆)
職員は公務員なので死んでも辞めませんが
パートやアルバイトはどの部署も長くて1年くらいが多かったです。
給食は隔離された密室なので、外敵がいない分
多少は長持ちしました。
外敵はいないけど内敵に耐えられなかった人は
2日が新記録でした。
うちらのとこも公立とはいえ、ほんとに小さいアットホームな病院で
なさぬ仲のいがみ合った家族みたいな感じですかね。
勉強して入った人、いないんですよ~(笑)
古い人は高卒も多いし、完全なコネ。
無資格で検査や薬剤やっていた人もいて、法律が厳しくなってから
急に畑違いの不本意な所へ行かされたりしたので
恨みつらみも多くて、そこらが原因でしょうね。
それでも勘違いだけはみんな強く、よそを見たら
現実がわかってしまうので、ひたすら視界を狭く保っていたみたいです。
かなり痛いです(笑)
反論する人はいなかったですね。
みんな自分がかわいいので。
男性も彼女たちの前ではペコペコしてご機嫌をうかがっていました。
それを見て楽しむ私。
>こっそり一人で焼いて食え!(爆)
これでは 本当に、 忘れられませんよね~っ
ここまで、露骨に 欲望・・・ というか 思いを表明されると。。。
滑稽で、笑うしかありませんねっ
何が常識なのか???
この 独特の空気感を楽しめない人間には きっと、耐え難い職場なんでしょうね。
病院の職員がこれだとだ。。。 益々、病んでしまいそうですねっ
お辞めになられたというのは、 賢明な選択でした!(笑)
私もたった数ヶ月だけど、某大手電気メーカーの中にある給食会社で事務の仕事をしていたので、給食シリーズを読む度に当時を思い出しています。
そこは同族会社だったので、カースト制でも致し方なしのところはあったのですが、みりこんさんのかつての職場は公立の病院だもんね。
もっとよそよそしい雰囲気があっても良さそうな気がするんだけど、案外アットホーム(?)な雰囲気が面白い。
公務員も人間なんだぁーって感じです。
彼等は必死になって勉強して今の職にありついていま。
そして長い間その職にしがみついているから、世間が狭い事、この上なし。
自分達だけの理不尽な要求がどこにでも通用すると錯覚してる。
ちょっと(かなり)痛い人種ですわな(苦笑)
ホントに失礼な病院ですね( ̄ー ̄)o゛プルプル
それを大声で言ってしまう管理職の方の根性に驚きですΣ(ノ°▽°)ノハウッ!
他の方から「忘年会なんだから、いいじゃないか?」とかなんですかねぇ~?
そこまで卑しいとホントお里が知れますね♪(笑)
そんなにいい肉が食いたかったら、こっそり1人で焼いて食え!(笑)です♪~( ̄。 ̄)
牛は食べるけど、カースト制度が敷かれていたかも(笑)
看護課長は毎回「この病院の女王!」という紹介を受けて
挨拶に立っていましたから(笑)
言うほうも言うほうだけど、出るほうも出るほうじゃ…
と思っていました。
皆さんいろんな意味で幼くて、かわいかったですよ(笑)
昔の少女まんがの世界を彷彿とさせていたように思います。
若者…(笑)飲み会断りますか~!
そうかもしれませんね。
若者のほうがオトナかも。
そして観察される場でもありますね。
「植物になっておくのよ」と言ってた人がいましたが
それが無難ですね(笑)
鬼門…ぷぷぷ!
私はもう職場の忘年会に出ることは無いと思いますが
気を付けたいと思います(笑)
いや・・それじゃ、牛肉は食べないか・・。
それにしても 露骨すぎ~~
最近は、会社の飲み会をはっきり断る若者が増えてるらしいですね~
(”若者”ってまだ使う?)
昔はイヤでも参加して、上司にお酌しなけりゃならなかったですが・・・。
忘年会ってある意味鬼門ですよね
営業に配属になった頃
数々の失敗ばかりでした(汗)
忘年会ってある意味人間性を試される場だと
最近は感じてます
今も一人でウィスキー飲みながらホッとしてます(笑)